この度、2023年4月3日付で、林田祐和が当楽団のコンサートマスターに就任いたしました。
この度コンサートマスターに就任致しました、サクソフォンの林田祐和です。
私と東京佼成ウインドオーケストラ（以下TKWO）との出会いは中学一年生の時、吹奏楽コンクール課題曲のビデオテープでした。心に稲妻が落ちたとはこの事。全ての音がキラキラと輝き、今までに聴いた事がない繊細かつダイナミックな演奏に、当時の私はその一音で夢中になりました。それからTKWOのCDやビデオ、コンサートでその色彩感、響きに圧倒され、いつしか「TKWOに入団し、音楽を届けたい」という夢を抱くようになりました。
そんな私がTKWOのコンサートマスターに就任するとは夢にも思わず、正直なところプレッシャーで押し潰されそうですが、TKWOの未来の為にも、最高の音楽をお届け出来るよう、コンサートマスターとして精一杯の責任を果たしていこうと思います。
2022年TKWOは独立法人化という大きな節目を迎え、船出しました。海図の無い航海です。
しかし、これまで培ってきたTKWOという大きな船と唯一無二の素晴らしい乗組員達がそこにはいます。厳しい航海にも打ち勝つ伝統と、マエストロ、プレイヤー、スタッフ達です。最高の音楽で一歩一歩前進し、TKWOの「海図」を作り上げていく事が出来るよう、どうぞご期待頂けたらと思います。
何よりも皆様の応援・ご支援が強い原動力となります。コンサートでのお客様の拍手は何事にも代え難いものです。
これからもTKWOをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
東京佼成ウインドオーケストラ
コンサートマスター 林田祐和
宮崎県出身。東京藝術大学卒業・同大学大学院修士課程修了。第22回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門において審査員満場一致の第１位。これまでにソリストとして、藝大フィルハーモニア、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シンフォニエッタ、東京佼成ウインドオーケストラなど共演を行っている他、オーケストラの中のサクソフォニストとして、主要オーケストラに多数出演。クローバー・サクソフォン・クヮルテットのソプラノサクソフォン奏者。2007年東京文化会館にて超満員のデビューリサイタルを皮切りに、紀尾井ホール、浜離宮朝日ホールなどでリサイタルを開催し、いずれも大成功をおさめた。自由で堅実なプログラミングと、サクソフォンのイメージを変えてしまう響きは、クラシカルサクソフォンの新たな王道として、その可能性を広げ続けている。キングレコードよりアルバム「クローバー」（2008年）「プレシャス」（2011年）「ゴルトベルク変奏曲」（2015年）リリース。中でもサクソフォン四重奏曲の名曲、デザンクロ、シュミット、サンジュレーの四重奏曲を収録した「プレシャス」はレコード芸術誌特選盤、音楽の友誌注目版、読売新聞特選盤を獲得し、クラシカルサクソフォンの名盤として多くの音楽ファンの心を掴んだ。清水靖晃＆サキソフォネッツのメンバーとして、ビクターエンタテインメントより「ペンタトニカ」、エイベックス・クラシックスより「ゴルトベルク・ヴァリエーションズ」リリース。また、CM、ドラマなどのレコーディングにも多数参加している。
サクソフォンを田中靖人、須川展也、冨岡和男の各氏に師事。室内楽を中村均一氏に師事。
武蔵野音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学、各非常勤講師。
2013年東京佼成ウインドオーケストラ入団。
2023年東京佼成ウインドオーケストラ、コンサートマスターに就任。
