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Concert Information
コンサート情報

第168回定期演奏会

  • 第5回TKWO吹奏楽カフェ(2025/3/17)にて聴きどころをご紹介!
  • 日時

    2025年4月13日(日)
    開演:14:00(開場:13:15)
  • 場所

    東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル
  • 指揮

    飯森範親(首席客演指揮者)
  • 曲目

    モンセラット/F.フェルラン
    交響曲第2番/L.セラーノ・アラルコン
    リベルタドーレス/O.ナヴァッロ
    エヌマ・エリシュ/J.スニャール=オリオラ
  •   
  • チケット

    • 1回券
      S席¥6,500
      A席¥5,000
      B席¥4,000
      C席¥3,000
      U25¥2,500

      ※全席指定・税込
      ※U25は、25歳以下の方のための割引サービスです。公演当日は年齢を証明できるものをご持参ください。
      ※未就学児のご入場はご遠慮ください。
      ※お申し込み後の変更・キャンセルはお受けできません。
      ※公演中止の場合を除き、払い戻しはいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
    • 発売日

      1回券
      【会員先行】2025年1月7日(火)
      【一般販売】2025年1月14日(火)

      ※会員先行は定期会員・サポーターズクラブ会員対象
    • 定期会員券
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      2025-26シーズン定期演奏会を同じお席でお得にお聴きいただけます!
    • お申し込み

      東京佼成ウインドオーケストラチケットサービス

      WEBチケットサービス

      プレイガイド

  • 聴きどころ

    情熱のスペイン、ラテンの輝き

     情熱の国、スペイン。その吹奏楽もまた、狂おしいほどの豊穣さに溢れている。スペインの吹奏楽団は"交響吹奏楽団"と呼ばれるにふさわしく、時にチェロなどを含み200名近くの規模を持つ。その可能性を引き出すために作られた楽曲の数々は、壮大なスケールを持つと同時に、ラテンの血が叫ぶ強靭さを要求する。今回演奏される4曲の作曲者たちは、いずれも現在世界的に注目を集めているスペインの俊英。個々の作品が単独で紹介されることはあっても、一挙に並べて味わえる機会は稀有であろう。
     フェルランは、TKWOも2018年の第138回定期演奏会で演奏した『交響曲第2番《キリストの受難》』が特に知られている作曲家。そこで見せたシリアスな顔とは一転して明るく楽しい、スペインの舞曲の要素がふんだんに盛り込まれた『モンセラット』がラテンの世界へ誘ってくれる。
     近年、世界中で作品が演奏されるようになり、急速に日本でも注目を集めているアラルコン。その音楽的ルーツは古典派やロマン派の音楽にあるという。ピアニストとしても活躍してきたアラルコンが先達たちへのオマージュとして書き上げた全4楽章、演奏時間およそ30分の『交響曲第2番』からは、直接の引用こそ無いものの、巨匠の香りを漂わせるロマン派的情緒が溢れ出る。
     今回最も若いナヴァッロは1981年生まれで、フェルランの下で学んだ作曲家。アメリカで映画音楽の作曲法を学んだナヴァッロが、シモン・ボリバルなどのラテン・アメリカ独立戦争の指導者たち『リベルタドーレス』を描いたその音楽は、ダイナミックかつドラマチック。ラテン打楽器から打ち出されるリズムに先導され、アマゾン川流域の歴史絵巻が鮮やかに描かれる。
     最後を飾るスニャール=オリオラは、2006年にTKWOが実施した「第1回東京佼成ウインドオーケストラ作曲コンクール」で団員の支持を集めてフレデリック・フェネル特別賞を受賞した作曲家。それから約20年を経て、再びTKWOがスニャール=オリオラの作品を演奏する。『エヌマ・エリシュ』は、卓越したオーケストレーションによりバビロニア創世記を幻想的な響きを生みつつ圧倒的スケールで描き出す。
     「スペインの作曲家」という大きな括りではあるが、通して聴くと当然ながらそこに明確に異なる4つの個性の輝きも見出せるだろう。だが、根底でつなぐはラテンの血。情熱的な音楽作りに定評のある首席客演指揮者・飯森がどのように燃え上がらせるか、楽しみだ。

    中橋愛生(TKWO楽芸員)

  • 主催

    一般社団法人東京佼成ウインドオーケストラ

※出演者・曲目・時間等は変更になる場合がございます。