須川展也氏がソリストとしてTKWOに戻ってきました!デビュー30年を超え、ますます円熟味が増した須川氏との夢の共演に、期待は膨らむ一方です。指揮はTKWOファンクラブに入っていたほどTKWOを愛してやまない正指揮者・大井剛史氏。本公演では現在の日本吹奏楽界をリードしている作曲家の新鮮な作品を、須川氏のコンチェルトを含め、丹精を凝らしたアプローチでお送りします。
大井剛史プロフィール
東京芸術大および大学院にて松尾葉子氏に師事、故若杉弘、故岩城宏之、レヴァイン、マズア、ジェルメッティ、カラプチェフスキーの各氏から指導を受ける。2000〜01年、仙台フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者として研鑽を積み、2007〜09年、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団にて研修。現在、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉常任指揮者、山形交響楽団正指揮者、東京佼成ウインドオーケストラ正指揮者を務める。この他、国内各地のオーケストラを指揮し、いずれも高い評価を得ている。
新進作曲家の現代作品や、吹奏楽、オペラ、バレエ、など幅広い分野で意欲的に活動している。08年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクール第2位。
尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授。
須川展也プロフィール
日本が世界に誇るサクソフォン奏者。東京藝術大学卒業。サクソフォンを故・大室勇一氏に師事。第51回日本音楽コンクール管楽器部門、第1回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門のいずれも最高位に輝く。また出光音楽賞、村松賞を受賞。98年JT音楽家シリーズのテレビCMに出演し、圧倒的な人気を得た。02年4月からのNHK連続テレビ小説『さくら』のテーマ音楽を演奏。ラジオ・テレビへの出演も多い。
年間コンサート数は約100公演。海外でもこれまでに20カ国以上でリサイタルやマスタークラスを行っている。
レコーディングでは国内外のレーベルより、これまでに約30枚に及ぶCDをリリース。新作品の紹介に留まらず、ロン・カーターやマーティン・テイラーなど、他ジャンルの巨匠と共演したものもある。また、須川が委嘱した多くの作品が出版されている。CDと楽譜はクラシカル・サクソフォンの新たな境地への指針として国際的に多大な影響力を持っている。
NHK交響楽団をはじめ、日本のほとんどのオーケストラと共演を果たしており、海外ではBBCフィルハーモニック、ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、イーストマン・ウインド・アンサンブル、パリギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団など多数のオーケストラと共演している。
デビュー以来、名だたる作曲家への委嘱も積極的に行なっており、須川によって委嘱・初演された多くの作品が20世紀〜21世紀のクラシカル・サクソフォンの主要レパートリーとして、国際的に広まっている。その一例として、吉松隆:ファジイバード・ソナタ、吉松隆:サイバーバード協奏曲、西村朗:エシ・イン・アニマ(魂の内なる存在)、エドワード・グレグソン:サクソフォン協奏曲、マーティン・エレビー:シナモン・コンチェルト、ピット・スウェルツ:ウズメの踊り、本多俊之:Concerto du vent〜風のコンチェルト、長生淳:天国の月、長生淳 : パガニーニ・ロスト、真島俊夫:BIRDS−アルト・サクソフォンと吹奏楽のための協奏曲、加藤昌則:スロヴァキアン・ラプソディなどがあげられる。特に吉松隆のファジイ・バード・ソナタは須川の名を国際的に高め、須川は「ミスター・ファジイバード」、「ミスター・スガワ」として、その演奏スタイルと共に国際的に世界のサクソフォン奏者たちの注目を集めている。
1989年から2010年まで、東京佼成ウインドオーケストラ・コンサートマスターを22年余り務めた。96年浜松ゆかりの芸術家顕彰を表彰されるほか、09年より「浜松市やらまいか大使」に就任。
現在、ソリストとしての活動のほかに、トルヴェール・クヮルテットメンバ−であり、ヤマハ吹奏楽団常任指揮者、東京藝術大学招聘教授を務めている。
使用楽器:ソプラノ・サクソフォン YSS875EXG、アルト・サクソフォン YAS875EXG (いずれもヤマハ株式会社)
http://www.sugawasax.com