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コンサート情報

第163回定期演奏会

終了しました
  • 日時

    2024年1月26日(金)
    開演:19:00(開場:18:15)
  • 場所

    なかのZERO 大ホール
  • 指揮

    大井剛史(正指揮者)
  • 曲目

    ウインド・プレイズ(大井剛史・TKWO共同委嘱作品/世界初演)/福丸光詩
    アスパイア(日本初演)/J.ヒグドン
    金管楽器と打楽器のための交響曲/A.リード
    交響曲第5番「さくら」/A.リード
    科戸の鵲巣 —吹奏楽の為の祝典序曲≪Edition TKWO≫/中橋愛生

    公演プログラム(PDF)
  •   
  • チケット

  • 聴きどころ

    リード最初期の名曲から、委嘱新作まで――
    大井&東京佼成の新たな挑戦!

    富樫鉄火(音楽ライター)
    “吹奏楽の神様”アルフレッド・リードは、生涯に5曲の交響曲を書いた。TKWOの正指揮者・大井剛史は、いままでに第2、第3、第4を演奏してきた。そして今回、残りの2曲を演奏することで、ついに「リード交響曲全集」が完成する。特に今回は、リード最初期の1952年に作曲された事実上の第1と、1995年作曲の第5(第2楽章が〈Sakura〉と題されている)という、最初と最後の2曲が演奏される。この2曲には40数年の時間差がある。その間に、リードの音楽にどのような変化が生じたのかがわかる、たいへん興味深いプログラムだ。
    そして、いまや日本吹奏楽界の至宝ともいえる中橋愛生の名曲《科戸の鵲巣~吹奏楽の為の祝典序曲》がひさびさに登場する。陸上自衛隊中央音楽隊の委嘱で2004年に誕生した曲だが、今回は2014年に東京佼成ウインドオーケストラのために改訂された版で演奏される。オリジナルは大人数のための「可変編成」だったのを、原則1パート1人に確定した「ウインド・アンサンブル」版だ。いうまでもなくTKWOは、桂冠指揮者フレデリック・フェネルが創始した「ウインド・アンサンブル」編成を、当人の指揮で早くから実現させてきた。いわば、本流の響きであの名曲を楽しむことができるわけで、それだけに貴重な機会である。
    そのほか、今回は「隠し玉」ともいえる最新作が2曲、用意されている。まず2021年の日本音楽コンクール作曲部門で1位を獲得した新鋭、福丸光詩の委嘱新作初演。幼少時よりキリスト教会に親しみ、信仰と音楽を真摯に追ってきた若き作曲家だ。東京音楽大学では中橋愛生に師事したとのことなので、今回の演奏会は、作品での“師弟競演”となる。果たしてどのような曲が届けられるのか、興味津々だ。
    さらに、ピューリッツアー賞やグラミー賞を受賞しているアメリカの大人気作曲家、ジェニファー・ヒグドンの《アスパイア》もある。2022年のWASBE(世界吹奏楽大会)で米海兵隊バンドが初演したばかりの新作で未出版(2023年夏現在)。今回は作曲者本人から直送されたスコアによる「日本初演」となる。
    リード最初期の名曲から、まさに「いま」生まれたばかりの最新作まで、これほどヴァラエティに富んだ吹奏楽のコンサートは、まずない。大井剛史とTKWOの挑戦を、期待をもって見守りたい。
    (敬称略)
  • 主催

    一般社団法人東京佼成ウインドオーケストラ
  • 助成

    文化庁文化芸術振興費補助金 (舞台芸術等総合支援事業(創造団体支援)) 独立行政法人日本芸術文化振興会
    公益財団法人朝日新聞文化財団
  • より深く公演をお楽しみいただくため、指揮者&作曲者によるトークセッションを実施しました!
    ぜひご覧ください!
    【動画版】
    ①福丸光詩さん紹介編
    ②委嘱新曲「ウインド・プレイズ」について
    ③「科戸の鵲巣」について
    【テキスト版】
    指揮者&作曲者トークセッション

※出演者・曲目・時間等は変更になる場合がございます。