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第166回定期演奏会
オストウォルド賞の系譜
終了しました
第166回定期演奏会をより深くお楽しみいただける「第3回TKWO吹奏楽カフェ」のお申込み受付中です!(~8/23)
詳しくはこちら
/
過去のアーカイブ(YouTube)
オストウォルド賞とはどのような賞なのか、こちらでご紹介しています!
【第166回定期特集】オストウォルド賞の系譜
『シンフォニア』作曲者の周天(Zhou Tian)氏にインタビューを行いました!
【第166回定期特集】周天氏インタビュー!
周天氏の『シンフォニア』のように、モールス信号をモチーフに取り入れた作品をご紹介しています!
【第166回定期特集】モールス信号と吹奏楽作品
♪TKWO吹奏楽カフェアーカイブ(
前編
/
後編
)
ぜひご覧ください!
日時
2024年9月28日(土)
開演:18:30(開場:17:45)
場所
なかのZERO 大ホール
指揮
大井剛史(常任指揮者)
曲目
朝鮮⺠謡の主題による変奏曲/J.B.チャンス
交響曲第1番/J.バーンズ
交響組曲/C.ウィリアムズ
シンフォニア/周天
公演プログラムPDF
チケット
1回券
一般:5,000円
U25:2,500円
※全席指定・税込
※U25は、25歳以下の方のための割引サービスです。公演当日は年齢を証明できるものをご持参ください。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
※お申し込み後の変更・キャンセルはお受けできません。
※公演中止の場合を除き、払い戻しはいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
発売日
1回券
【会員先行】2024年6月3日(月)
【一般販売】2024年6月10日(月)
※会員先行は定期会員・サポーターズクラブ会員対象
定期会員券
2024-25シーズン定期演奏会全4回を同じお席でお得にお聴きいただけます!
お申し込み
東京佼成ウインドオーケストラチケットサービス
プレイガイド
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聴きどころ
オストウォルド賞の系譜
世界で最も権威のある吹奏楽の作曲賞として知られているABAオストウォルド作曲賞。アメリカ吹奏楽指導者協会(ABA)とその中心人物であるゴールドマンは、1929年のABA創設当初から、優れた吹奏楽オリジナル作品の不足を問題視していた。新作の委嘱初演を重ねてきたABAとゴールドマンは、満を持してこの作曲賞を創設する。1956年に第一回が開催されて以来、実に60曲を超える作品がその栄誉を冠している。その受賞作の歴史は、そのまま吹奏楽曲の発展の歴史である。その受賞作から選りすぐった今回のプログラムからは、改めて吹奏楽の可能性を聞き取ることができよう。
過去の受賞作のなかでも、日本で特に愛奏されているのが1966年の受賞作「朝鮮民謡の主題による変奏曲」。チャンスのこの曲は吹奏楽の古典的名曲として親しまれているが、ABAオストウォルド賞の受賞作であったことは意外に知られていないかもしれない。
今や押しも押されもせぬ大家となったバーンズが大学院修了作品として作ったのが「交響曲第1番」。これが1978年の受賞作となったことがバーンズの評価を確立させた。しかし、あまりにも鮮烈な曲調は当時の出版社に受け入れられず、バーンズは同作を封印、長らく幻の作品となっていた。それが改訂を経て蘇演されたのは昨年のこと。今回の改訂版全曲演奏はそれに次ぐ二度目となる。
「交響組曲」は1957年の第二回受賞作。第一回の受賞作も同じクリフトン・ウィリアムズの「ファンファーレとアレグロ」だったが、2年連続の受賞である。創設間も無い賞を同一人物に続けて与えるのには抵抗もあったろうが、それでもなお受賞に値すると判断するに足る内容を持つ傑作である。ウィリアムズはチャンスの師であることからも、アメリカにおける吹奏楽創作史の源流を感じさせる重要作だ。
今回演奏されるなかで直近の受賞作であるのが「シンフォニア」。1981年に中国で生まれて19歳でアメリカに移住、カーティス音楽院やジュリアード音楽院で学び、グラミー賞にノミネートされるなど注目を集める周天は、その出自もあって様々な異なる文化が織り重なるような作風が特徴。2022年の受賞作「シンフォニア」もアメリカと中国、ジャズに鉄道が交錯するユニークな音楽。この2年ほどで一気に注目を集めている曲だが、全4楽章の全曲を聞ける機会は貴重だ。
温故知新にして最先鋭。ABAオストウォルド賞の系譜は、未来の吹奏楽作品の可能性をも照らし出す。時代の歩みを肌で感じたい。
〈敬称略〉
中橋愛生(TKWO楽芸員)
主催
一般社団法人東京佼成ウインドオーケストラ
助成
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動))|独立行政法人日本芸術文化振興会
※出演者・曲目・時間等は変更になる場合がございます。
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