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持ち替えのコツ<Fl.Ob.Cl編>

大浦綾子(Clarinet)
2010.12.17

皆さんこんにちは。
今日は、持ち替えについてのワンポイントアドバイスです。
特殊楽器に持ち替えをする事になったあなたのために、当団の特殊楽器のスペシャリスト達から聞き出した秘訣を一挙大公開!
ちなみに、私が今までにコンクールで見た一番すごい持ち替えは、とある高校の演奏で、課題曲でトランペットを吹いていた男子が、自由曲では前の列に移動してサックスを吹いたかと思うと、途中で横に置いてあったフルートに持ち替えたというものですが、今回のテーマはあくまでも同属楽器の持ち替えで、こういうのには対応していませんのであしからず・・・・・

<<Fl.→Picc.>>

♪まず、同じ楽器と思わないことです。スイッチを切り替えましょう。
歌口が小さく的が狭いので、フルートと同じ息で吹くと音が開いてしまいます。
フルートよりも速いスピード、高い圧力の息を使い、アンブシュアはまとめる感じで。力みすぎないことも大切です。

<<Ob.→English hrn.>>

♪楽器の重さや指の位置の違いのトラブルが多いので、指かけのコルクの厚さなどを工夫して、手が届きやすくしましょう。

♪ボーカルを少し左回転(10度ぐらい)させて、右寄りに構えたり、右小指キーにコルクをつけるのも可。

♪アンブシュアはOb.よりも深くなりますが、ジャーマンタイプならスクレープ(削り出しのU字)からの距離がOb.と同じになるようにくわえるとちょうど良いです。

♪リードはOb.ではFが良く鳴るものを選ぶとよいのですが、English hrnでは第一オクターブキーを押したAが良く鳴るリードを選ぶと良いですよ。

♪Ob.で同じ高さの音(実音)を吹く時と同じ息を入れるのがコツです。

<<B♭Cla.→E♭Cla.>>

♪E♭Cla.は管が短いためB♭Cla.と同じ息で吹いてしまうとオーバーブローになりやすいので、裏声を出すイメージの息のスピードで。

♪B♭Cla.の高音を吹くときの方向の息を入れましょう。

♪音程が不安定な楽器なので、運指とアンブシュアを工夫して正しい音程を探しましょう。

<<B♭Cla.→Alto Cla.>>

♪B♭Cla.ほどアンブシュアを引きすぎず、マウスピースを包み込む感じで。

♪息の入れ方はB♭Cla.よりも太い息で。息のスピードはB♭Cla.と同じですが、高音はB♭Cla.よりも速いイメージで吹き込みましょう。

♪右手のキーが遠いので、手を痛めないように、力を入れすぎずに吹きましょう。もし辛い場合は右手首を膝で支えても構いません。

<<B♭Cla.→Bass Cla.>>
♪アンブシュアはB♭Cla.程強くなく。

♪譜面上の音の1オクターブ下をB♭Cla.で吹く時の息で。

♪リードはB♭Cla.と同じ番号でなくても構いません。

参考になりましたか?
持ち替えを大変と思わず、色々な楽器を楽しんで演奏して下さい♪

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