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コントラバス022|コントラバス|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

contrabassコントラバス

楽器の高さはどの位がちょうどいいのですか?

まず、この問題は本当にいろいろな意見があってなかなかこれが正しいという答えは出せない事を分かっていただかなくてはいけません。ゆえにここに書いてあることも僕の個人的な意見であることをじゅうぶん認識した上で読んでください。僕が見た限り楽器の高さは、大きく分けて3つの方法があるように思います。まず1つめは、エンドピンをあまり出さずに楽器を低くして弾くやり方です。この場合は、左手が肩から上に上がらずローポジションを多く弾く場合に左腕の疲労が少ないという利点があるようです。ただ弓を弦の上に置く場合に少し遠くなってしまうので気を付けていないと弓と弦の角度が悪く(一般的には弓先が下をむいてしまうようです)なってしまいやすいということがあります。2つめはエンドピンを十分に出して体が真っ直ぐに立った状態で弓を扱えるという方法です。この場合は、右腕が体が真っ直ぐな状態で使えますし弓も理想的な位置に自然にセッティングすることが可能です。しかし体の小さい人が大きな楽器でこの方法をとるとどうしても左腕が肩より上になってしまい疲労が大きいということもあります。3つめはこの2つの方法の中間です。両方のいいところを取って左腕にも負担が少なく、弓をセッティングするのにもなるべく無理がないようにする方法です。ただこれも左腕に負担が多少はかかるし弓もやはりよい位置で弾く注意が必要ということになってしまいます。コントラバスという楽器はあまりにも大きい楽器なので、どうしても両腕が開きすぎたり猫背になったりしてしまいます。なるべくそうならないようにいろいろエンドピンを出したり引っ込めたりして、自分に一番合うほうほうを探してみてください。最後に僕のこともちょっと。僕は、考え方としては1つめのやりかたでやっています。自分が一番疲れないでなおかつ自分らしい音が出るような気がするからです。ただ、15年位前は3つ目のやり方だったような気がします。ようするにいまだに理想とする弾き方を探しているのだと思いますよ。

前田 芳彰

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