contrabassコントラバス
G線を弾くとき、どうしても裏返ってしまいます。どうしたらいいでしょうか?
この問題は、様々な理由が考えられます。思いつくままに挙げてみますね。
まず、楽器本体の問題です。弦楽器には、ヴォルフトーンと言ってある特定の音が裏返りやすくなることがあります。
たとえば僕の楽器ですとAの音が裏返りやすくなっています。対処としては駒とテールピースの間にヴォルフキラーという物を
付ける(楽器屋さんで8千円くらいだったと思います)をつけるとか、楽器屋さんで楽器自体を手直ししてもらうとかがあります。
ヴォルフトーンが出ているというのが確認できるのであればその音が出そうなときに弓のスピードを落とし少し圧力を多めにかけると止まる
こともあります。
次に弦の問題です。1年以上張りっぱなししている古い弦は音が裏返りやすくなります。その場合は早めに弦を張り替えましょう
弓の問題もありますね。弓の毛をしばらく替えていない場合音が裏返りやすくなります。あと松脂を十分つけていない時も裏返るでしょう。
あとは奏者の問題です。G線は身体からもっとも離れている弦です。そのため弓が弦に対してまっすぐ当たっていなかったり、肩から手までの
動きに無理が出ることもあります。その場合は鏡などを見て自分の運弓がうまくいっているか確認すると良いでしょう。(本当は先生に見てもらうのが
一番早いのですが)
以上思いつくままに書いてみました。
前田 芳彰