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フルート017|フルート|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

fluteフルート

コンクールで歌劇『トスカ』より"テ・デウム"

(プッチーニ作曲/鈴木英史編曲)をやるんですが、

フルートとテナーのソリの場面でどのように

ビブラートをかけたらいいのかわかりません。

一拍にどれくらいかけるのがいいでしょうか。

ヴィブラートをかける時に"このようにかけなくてはいけない"

といったような禁則は特にありません。

同時に"このようにかければ正解"という答えもありません。

いわば『答えのない問題』ということです。

ヴィブラートは、その奏者の個性が大変表れます。

禁則や正解が無いからこそ、自由にかけられるのだと思います。

一般的には、気持ちを込めたい時にかけるというような使い方が

多いと思いますが、あまりご自身でイメージが湧かないようでしたら、

どうぞ色々なプレーヤーの演奏をたくさん聴いて勉強してみてください。

この時にフルートだけではなく、他の管楽器や、ヴァイオリンやチェロなどの

弦楽器、そしてソプラノやテノールなどの声楽まで、様々なヴィブラートを

聴いて情報を仕入れることが、想像力を豊かにしますよ。

フルート・ピッコロですと、比較的高音域のヴァイオリンなどが大変勉強に

なると思います。

よく言われていることでは、"テンポの速い部分ではヴィブラートの波も速く、

テンポが遅い部分では波も遅くなる"ということがあります。

が、これを決して鵜呑みにしてほしくありません。

それは、あくまで一例だからです。

やりすぎということで言えば、例えばゆったりと抒情的に歌い上げる部分で、

かなり遅く幅の深いヴィブラートをかけすぎると演歌のような感じになってしまいます。

ただ、これも"禁則"ではないのです。

かけ方が分からないと思っている部分に似た、別の曲の演奏などを参考に

しながら、ご質問者様自身のアイデンティティが出るようなヴィブラートを

どうぞ研究されてみてください♪

【Fl.&Picc.丸田悠太♪】

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