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フルート105|フルート|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

fluteフルート

中2でフルート吹いているのですが、先輩と音程が合いません・・・。(合わせようとしてもなかなか・・・)

コンクールも近いのでどうやって直したらいいのか知りたいです。

どうしたら音程が合いますか??

音程をぴったり合わせるには、2つの技術が必要になります。

まず一つが"正しい音程感覚を身に付ける"こと。

もう一つが"既にある音程に対して合わせられる"こと。

この2つがきちんとコントロールできて始めて

"良い音程"が完成するのです。

まずチューナーを使って、フルートの持つ音域全ての音を442Hrzで

ぴったり取れるように感覚を付けていきます。

下のCの音から第4オクターブに差し掛かるCまで、実用音域全ての音です。

この作業は、大変時間がかかります。

しかし、まずこの感覚を身体で覚えない事には、相手が高かろうが低かろうが

合わせることも出来ず、まして今自分と相手が高いのか低いのかも恐らく

判断できないでしょう。

『大体これくらいの息の強さと角度で吹いたら、チューナーの針が真ん中に来る』

という力加減を感覚で覚えてきたら、今度は合わせる作業です。

ハーモニーディレクターやキーボードのような、正しい音程を普遍的に出し続け

られる機器を用意してください。

そして同時にピンマイクに接続した状態のチューナーも用意してください。

キーボードでまず何かの音を一つ出します。短くではなく、持続させて。

例えばチューニングの高さのB♭を出して、 今度はそれと同じ音を、まずは

チューナーを見ないで吹いて合わせようとしてください。

針を見るのではなく、耳で聴いて合わせるのです。

この時一緒に長3度(D)、長5度(F)、オクターブ上(B♭)の音も、ゆっくり

変えながら順番に出していきます。

そうすると和音の練習になります。この時、出来れば3度の音は純正律で

取ることをお奨めします。

上記の方法で、また全ての音域の全ての音を吹いて合わせてください。

正しい音程感覚がある程度身に付いていれば、さほど難しくはありません。

"良い音程"と一言で言っても、実はかなり奥の深いことをやっています。

高い技術は一朝一夕では身に付きません。

楽器の演奏は、最終的には演奏者自身の感覚に頼るところが大きいのです。

根気よく継続的に、常に目標を設定して頑張ってください♪

【Fl.&Picc.丸田悠太♪】

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