1.曲中に出てくるクレッシェンドが
うまくできません。
あまり音量の幅がないのですが
小さい音や大きい音を出す
練習法はどんなものがありますか?
2.曲の中でfの場面、pの場面の違いが
あまり出せず同じようにしか吹けません。
特にfはとても汚い音になってしまいます。
どちらも同じように響いた音で吹くには
どうしたらいいですか?
こんにちは♪
今回はお二人の質問内容に少し共通する点があったので、まとめさせていただきました。
音量の幅をつけるのは難しいですよね?
そして、その状態で音色に響きを付けるのも、さらに難しいです。
まず、僕がお勧めする練習方法の一つに、M.モイーズ著「ソノリテについて」の10ページに出てくる【低音の柔軟性】という項目の練習があります。
これは、ゆったりとしたテンポの中、4つの音をワンブレス(一息)で吹き、その中にpp<ff>ppの表情を付けていくものです。
ここで言うppは"自分の表現出来る限りの小さな音"、またffは"自分の表現出来る限りの大きな音"だと思ってください。
注意点として、ppだからといってアパチュアを狭くするだけでは、シャーリング(風切り音)ばかりのノイズ混じりの音色になってしまいます。
こうならないよう、アパチュアの大きさとアンブシュアの力加減を上手くコントロールし、良い響きを保ったままppになるよう練習してください。
同様にffの時は、アパチュアを広くしすぎたり管体が外側に傾いたりしていないか注意を払いながら、同じように音色を大切にコントロールしていってください。
これは非常に難しいコントロールを要求されるので、大変良い練習になります。
ポイントとして、リッププレートを唇に可能な限りしっかり押し付けて吹いた方が、特にpp時はコントロールしやすいです。
この練習でご自分のダイナミクス・レンジの広さを確認し、更に広げて行けるでしょう。
また、クレッシェンド・デクレッシェンドする時の注意点として、先にも述べましたが
1、「音色が極端に変わったり、悪化しないようにする」
そして
2、「他の楽器に比べてフルートは特にクレッシェンドに伴い音程が上がりやすく、デクレッシェンドに伴い音程が下がりやすい」
という二点を気を付けて下さい!
例えばクレッシェンドなら、ただ音量が大きくなれば良いのではなく、その時の音楽がどのような場面なのかも考えて、ニュアンスも含めた総合的なクレッシェンドになるとバッチリですね♪
頑張ってください(^-^)v
【Picc.丸田 悠太♪】