fluteフルート
フルートには、リングキーとカバードキーがありますが、ピッコロ・アルト、バスフルートではリングキーなど見たことがありません。
それは構造上無理だから、作られないのですか?
こんにちは!
リングキーが特殊管に無いのは何故かというご質問ですが、これはお察しの通り"構造上の問題"です。
アルト・フルート、バス・フルートは、その大きさ故にトーンホール(音孔)が一般的なフルートと比べ大きく、そしてトーンホール同士の距離も離れています。
ということは、直接指でトーンホールを押さえることは不可能になります。
ですから、メカニズムを駆使しピンを長くしたりして、直接押さえなくともキーが動くように、トーンホールと違う場所に指を置く部分を作っていますよね♪
もし、アルトやバスのトーンホールを直接塞ぐとしたら、人間の手の大きさでは物理的に不可能です。
ということで、アルト・フルートやバス・フルートでリングキーが無いのは、
"全く実用的ではないし、造ったところで誰も扱えない"
といった感じでしょうか(^_^;)
また、ピッコロのリングキーについては、こちらは稀少ですが存在します。
僕も今まで、楽器屋さんで一度しか見たことがありません。
ただ、リングキーといっても一般的なフルートのリングキーとは違い、クラリネットのリングキーのような、
"基本的にトーンホールを直接指で塞ぐタイプで、キーといっても本当にリングの形状"
といったものでした。
試奏してみましたが、カバードキーが一般的なピッコロに慣れているため、非常に扱いが難しかったです(+_+)
こちらも、あまり実用的ではありませんでした。
ということで、フルートの特殊管にリングキーが無いのは、結論として
"いずれも実用的ではないから"
ではないでしょうか☆
【Picc.丸田 悠太♪】