fluteフルート
ピッコロの頭部管はどれくらいまで抜いていいのかわかりません。
頭部管は、各演奏者の奏法によって微妙に抜き幅が違ってきます。
ご存知のように、頭部管を抜けば抜くほど楽器全体の長さが長くなり、単純なところ音程は低くなります。
大きな音量が必要な場合は比較的長めに抜きますが、反対に小さな音量で吹くことを要求される場合は、抜きすぎていると非常にコントロールが難しいですね。
これは、その抜き幅によって音色・音程等のコントロールし易さが異なってくるからです。
"どこまで抜いてはいけない"という厳密な規定値はありません。
そこで、例えば私の場合は
pp~mp→0~2ミリメートル
mf~ff→2~4ミリメートル
といったように、曲中の場所によって、その時に要求されている音量に見あった抜き幅に調節しています。
これは休みの小節等を使い、曲の演奏中に調節を行います。
"どこまで抜いていいのか・・・"
というご質問の答えとしては、あくまで個人的見解ですが楽器の鳴り・音色・音程感・コントロール性等を含めた結果
"最大約4ミリメートル"
という値が回答となります。
この時期、温度が上がり暑くなってくると管楽器は極端に音程が上がります。
そうなると各楽器チューニング管を抜いて調節することになりますが、大切なのは"チューニング管を抜きすぎて、楽器本来の鳴りが減少するまで抜いてはいけない"ということです。
暑い夏は管楽器にとってキビシイですが、頑張って下さい♪
【Picc.丸田 悠太♪】