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フルート245|フルート|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

fluteフルート

呼吸法についての質問です。

よく教則本などに、「もうこれ以上吸えないというところまで吸って全部はき切る。 その時体はリラックスしていること。」というようなことが書かれていますが、

私の場合リラックスして吸うことができず、体に力がはいって限界まで吸うことができません。

また、吐くときもある程度吐いただけでおなかに力が

入ってしまったり、口の中か狭くなったりして

リラックスして最後まで吐き切ることができません。

今後もこのような状態でやってもあまり意味が無いのではないか?と思ったので質問させて頂きました。

どのようなことに気を付けてやればいいか回答お願いします。

いわゆる呼吸法に関するご質問ですね。

"ブレスの時に力を入れてはいけない"というのはよく言われますが、

完全に脱力した状態ではむしろしっかりブレスを取ることが出来ません。

"力を抜けば自然に肺へ息が流れてくる"というのもよく言われていることですが、

これだけでもやはりブレスとしては不完全です。

私の場合ですが、1回のブレスで吸う息の量は、その時に演奏するフレーズ

のダイナミクスやニュアンスにより微妙に変えています。

そしてブレスというのは、吐く息に対して比例した強さ・スピードであるのが

望ましいと思っています。

つまり簡単にいうと「ffで吹くときには力強く鋭いブレスを」、「ppで吹くときには

柔軟でゆったりしたブレスを」、というようなことです。

ゆったりとしたブレスでは出来るだけ脱力してブレスを取れた方が望ましいと

思いますが、鋭いブレスではある程度の力を筋肉に対してかけることが必要

だと思います。

例えば麺類をすする時は、無意識に胸筋など肺をサポートする部分に

力を入れていますよね?

強いブレスの時は、これと同じ状態をイメージされると良いでしょう。

さらに息を吸う時の発音ですが、「ア」という母音だとブレスが大変浅くなって

しまいますので、「ウ」または「オ」の母音で吸ってみてください。

喉を通過する息の量と、肺のどれだけ深いところに息が入っていくかが

大きく差が出てきます。

毎回完璧なブレスというのは難しいですが、ロングトーンなど基礎練習の時から

少しづつ意識を持つようにしてみてください。

頑張ってください♪

【Fl.&Picc.丸田悠太♪】

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