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フルート373|フルート|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

fluteフルート

Pでも芯があって伸びやかな音で吹けるようになりたいです。

そのためには、どんな練習をすればいいでしょうか。

あと、Pからクレッシェンドしていくと、ピッチが上がるのが気になって内側に吹き込んでいってしまうので、どんどん音色が悪くなります。どんな音量でも1番いい音で吹けるようにしたいです。p<f>Pのロングトーンの練習はしているのですが、他にどんなことを意識して練習するといいですか。

こんにちは♪

cresc.、decresc.のとき、またpで吹くときの音色は大変難しいですね。

以下の文章は、pの状態でなければ芯があって伸びやかな音色で

ふけている、という前提でお話いたします。

まずpの状態というのは、息の量が減少します。 

音量というのは=息の量に直結するので、小さい音量で吹くためには

息の量を減少させなければなりません。

この時に同時に行わなければいけないことがあります。

アパチュアの収縮です。

アパチュアというのは唇の穴のことですが、息の量によってこの径の太さが

可変しなければいけません。

弱奏時は穴は小さく、強奏時は穴は大きく、アパチュアを変えてあげることが

良い音色の保持には必要です。

この時、アンブシュアの意識が抜けてはいませんか?

大抵皆さんがpで弱奏時に音色が悪化するのは、 このアンブシュアへの

意識が抜け落ちることによって起きています。

息の量を減らすあまり、アンブシュアの形が全く別物になってしまう状況を、

レッスンの現場ではよく見かけます。

「U」というような、唇の先端が細くなり尖ってしまうような形状のアンブシュアに

なってしまってはいませんか?

これでは予想以上に唇の先端付近を息が通過することになってしまい、

音色が悪化するのは当然です。 

p以外の音量でご自分の理想通りの音色で吹けているなら、まずその

アンブシュアをしっかりとキープされることが大切です。

decresc.などする時には、音色(アンブシュア)が変わらずに保てているか、

ご自分の耳でしっかりと聴き取りながら練習されてみてください。

あと、相対的に"唇の表面に近い辺りを使ってしまうと音色が悪化する"

という傾向にあるので、なるべく唇内側のガサガサしていない部分を

多めに使ってアンブシュアとアパチュアを形成してあげることを

お勧めします。

cresc.でfになった時も、ただ単に内側に管体を傾けるだけでは音色を

保つことに限界があるので、口の中をなるべく広く取ったりして、息の

スピードの上昇を抑えてあげてください。

もちろんこのときにアパチュアの拡大もお忘れなく。

自分の音色の微細な変化も聴き逃さず、常に良い音色を保って

演奏したいですね。

頑張ってください♪

【Fl.&Picc.丸田悠太♪】

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