私はフルートとピッコロの持ち替えをする高校2年生です。
1年半ピッコロを専門として吹き続け、フルートを全く吹いてこなかったのですが、最近フルートを吹くことになりました。
低音は出しにくく、音が揺れ、唇に力が入ってしまいピッコロを吹く前に出来ていたことが何一つ出来なくなってしまいました。自分の思う音色が出来ずとても悩んでいます。
来年は3年生になるので、今のままの自分では本当に不安でしかたありません。
ピッコロからフルートになった時のいいリハビリ方法はありますか?音が揺れてしまうなどというのにはどのような原因があるのですか?やはりピッコロが抜けていないのでしょうか?
先生は持ち替えすることを望まれています。バランスのいい練習はありますか。
フルートとピッコロの吹き方に関するご質問ですね。
フルートが全く思い通りに吹けないということですが、これは「一年半フルートを全く吹いてこなかった」ということに原因があります。
以前にも似たようなご質問をいただきバックナンバーでも書いてあると思いますが、部活の事情で仕方がなかったのでしょうが、このような事態に陥ってしまう皆さんは全国的に結構多いです。
まず、ピッコロとフルートではアンブシュアホール(唄口)の大きさが違います。
当たり前ですがフルートの方が大きく、ピッコロの方が小さいですね。
ご質問者様はずっとピッコロを吹いていたということは、このピッコロ用の小さい唄口に合わせたアパチュア、アンブシュアになってしまっていると推測されます。
要はその状態から"フルート・モード"&"ピッコロ・モード"に自分の意識下で切り替えが出来れば、持ち替えも何も恐くありません。
少し時間がかかるかもしれませんが、フルートでゆっくりと第2オクターブ~第1オクターブという低い音域を重点的に、ソノリテ等のメソッドを使いロングトーンの練習をしてみてください。
高音域は比較的音が出ると思いますが、低音域が出しにくいのではないでしょうか?
ピッコロを吹いている時よりもアパチュア・アンブシュア共に、息の通り道を広くしてあげる必要があるので、今までよりも唇の先端を閉じすぎず、少し開けて息を太く出してあげるイメージで練習してみてください。
音色が戻るまで少々根気が必要かもしれませんが、これを乗り越えられればどんな持ち替えも大丈夫です。
前述しましたが、決定的に違う唇に対する力加減を、自分の意識下において如何様にもコントロール出来るイメージをしっかりと持つことが、とても大切になってきますよ♪
頑張ってくださいね!
【Fl.&Picc.丸田 悠太♪】