Community

楽器別おすすめエチュード <木管編>|メルマガ ワンポイントレッスン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
HOME > コミュニティ > 奏法Q&A > フルート > メルマガ ワンポイントレッスン

Q & A by TKWO Players
メルマガ ワンポイントレッスン バックナンバー

楽器別おすすめエチュード <木管編>

牧野正純(Flute〉
宮村和宏(Oboe)
金崎守(Bassoon)
林裕子(Clarinet)
栃尾克樹(Saxophone)
2009.4.12

満開だった桜も散り、とても暖かなそして柔らかい日差しを感じるこの頃です。皆さんはお花見行きましたか?個人的に今年はたくさんの場所で桜を楽しみました。今日は4月ということで、初心者向けのオススメ教本特集(木管楽器編)を組んでみました。入門者向きからステップアップ向けの教本がいくつか紹介されているので、是非参考にして下さいね!それではオープン~♪

※オンラインで購入できるものはそのサイトを紹介しておりますが、輸入盤の場合、送料などをよくご確認の上お買い求め下さい。

◇フルート(牧野正純)

総合的なエチュードは「アルテス」(トリム出版、シンフォニア等)、きれいな音を作るのはマルセル・モイーズの「ソノリテ」(LEDUC)、スムーズで速い指の動きにはタファネル&ゴーベールの「17のエチュード」(LEDUC)が定番です。

私はエチュードは「薬」と同じだと思っています。
きちんと医者に処方してもらって正しい使い方を教えてもらわないと効果が出ないだけでなく、体にとって「毒」になることすらあり得ます。エチュードでも、譜面は同じでも吹き方ひとつで効果が出たり、出なかったりします。良い先生のレッスンを受けて、エチュードの練習の仕方を教わることが、確実に速
くうまくなる一番の近道だと思います。

♪アルテス(一巻、二巻) アルテス著
♪ソノリテ  マルセル・モイーズ著(Leduc版)

◇オーボエ(宮村和宏)

オーボエのエチュードの最初は何といっても「ヒンケ(全音楽譜出版社)」です。
これを一冊仕上げればほとんどの曲に対応できるでしょう。「もっと上手くなりたい!」ということであれば、次の段階としてポピュラーなものに「ヴィーデマン(全音楽譜出版社)」「フェルリング(全音楽譜出版社)」等のメロディックなものがありますが、「エチュードは奏法向上のためのトレーニング」と割り切れる人には、音階中心の「サルビアーニ(リコルディ)」、細かい色々なトレーニングが載っているドイツの名オーボエ奏者、ギュンター・パッシンによる「オーボエの演奏技法(Die Spieltechnik der Oboe)」がオススメです。
また、具体的な奏法等についてはエチュードではありませんが、N響首席オーボエ奏者の茂木大輔さんの著書「うまくなろう!オーボエ(音楽之友社)」がとても解りやすく書かれていてオススメです。

♪ヒンケ (全音楽譜出版社)
♪ヴィーデマン (全音楽譜出版社)
♪フェルリンク (全音楽譜出版社)
♪ うまくなろう!オーボエ   茂木大輔著 (音楽之友社)

◇ファゴット(金崎守)

初心者エチュードですが、STUDIES FOR BASSOON VOLUME1 / WEISSENBORN (IMC、全音楽譜出版社、等)ヴイセンボルン(独語読み)ワイセンボーン(英語読み)をお勧め致します!版は何冊が出ていますが、どの版でも良いと思います。

◇クラリネット(林裕子)

1、J.R.Groussain(グルウサン)著「クラリネット学習のための合理的原則、基礎編」(ビュッフェクランポン)
この教本は私が初心者を教える時に必ず使います。フランス、クラリネット界の巨匠ジャック・ランスロー氏が解説しており、とても分かりやすく、合理的なエチュードになっています。

2、ランスロー(Jacque Lancelot)著「クラリネットの初歩(エチュードの前に)」(ビュッフェクランポン)

3、ランスロー(2番に同じ)著「26のエチュード」 ビュッフェクランポン

2番の教本は1の教本が終わった後、もしくは終わりかけくらいから使っています。
いつも2番と3番の教本は平行して使うようにしています。2番の教本は音階中心で、3番がエチュードになっています。この2冊も終わったら、同じくランスロー著の「25のエチュード」(Musicales Transatlantiques paris)がおススメです。


◇サクソフォーン(栃尾克樹)

1、大室勇一著「サクソフォーン教本」 ドレミ楽譜
基本中の基本からある程度吹けるようになるまで、分かりやすい説明がついた教本です。

2、須川展也著「サクソフォーンのためのトレーニングブック」 音楽之友社
TKWOコンサートマスター須川展也による、スケールや分散和音、3度や4度進行など。
初心者から上級者まで肌身離さずに、毎日必ずこの中から少しでいいから練習して欲しい。
最初はゆっくりから、少しずつ速くしていって。巻末には替え指などのテクニックや、曲も少し載っています。

3、Guy Lacour(ラクール)著 50 Etudes faciles et progressives
(50の易しい進歩的練習曲) Billaudot版(フランス、ビロード版)が25曲ずつ2巻に分かれていて、だんだん難しくなるようになっています。少し吹けるようになってきたら、このような練習曲も併用すると力がグッとアップするでしょう。
メトロノームを傍らにダイナミックやテンポの指示を見落とさずに!

キーワード検索
楽器別