音が細いのですが、どうしたらなおりますか。
さて、音が細いということですが、どういう状況をそう呼ぶでしょうか?
1,音が小さい 2,響きがない
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(^^ゞ
実は最初の質問と同じ症状なんですね。はい、最初の「大きい音をだすには・・・」を見てください・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っテ オイオイ( ^o^)/(>_<)
てなわけにはいかないのでもう少しこっちは突っ込んで書きます。もちろん「大きい音をだすには・・・」の方を踏まえて、もしかするともう少し前の段階も含む事になりますので合わせて読んで下さい。
では、原因を突き詰めてみましょう。考え得る原因としては
1:自分に原因がない 2:自分に原因がある に別れます。
さらにかみ砕くと1は
1a:楽器に問題がある 1b:リードに問題がある に分かれ、
2は奏法に問題がある、ということになります。ではひとつひとつひもといてみましょう。
1a:楽器に問題がある
何年も調整していない楽器をふいていませんか?どんな有名メーカーの楽器でも調整していなければただの穴だらけの黒い棒。良い音、良い音程、ひどければある音がでないなんてこともあります。我々プロの奏者も月に一度位はリペアマンに見てもらっています。
1b:リードに問題がある
これはオーボエ吹きにとって永遠のテーマですね。しかし極上の理想のリードなんて一年に一本できるかできないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・既製のリードを買ってる人に至ってはその比じゃなく無いでしょう。それを自分でコントロールして何とか吹くのですが、リードを選ぶときにできるだけ良いものを選びましょう。
皆さんリードにすべてを求めていませんか?リードも人間と同じで前述のとおり完璧な物などないのです。聞き分けか良くてもおとなしいだけだったり(音は出しやすいが大きな音がでない)、じゃじゃ馬だったり(そのまんま、大きな音が出てもいうことをきいてくれない)、可愛いんだけどわがままだったり(吹きやすいんだけど突然音が変わったり止まったりする)・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?一体何の話だっけって感じですが余談をちょっと書くと、オーボエ奏者の異性の好みってリードの好みとよく一緒だったりします。
ま、話を元へ戻すとそのように色々特徴ある中から、自分にあうものを探して、さらに自分でしつけて成長させなければなりません。それを見越さなければならないのですが、どのようなものを選ぶと良いでしょう?僕個人の意見としては、良い音よりも操作性が良く、息がむらなく音になるリードが良いとおもいます。売っているリードの中で、ちょっと音がよさげに思うリードは息が無駄になる傾向が多い気がします。そのようなリードでは楽器がフルに鳴ってくれません。そうすると、手元で良い音がしてもホールでは聞こえない響きのない細い音になってしまうので、注意しましょう。
そしてもうひとつ大事なのは、死んだリードは大事にしないこと!良かったリードとの別れはつらいものです、、が、ここはぐっとその気持ちを押さえて涙を飲んですっぱり忘れましょう(ホント一体何の話だか)。因みにリードの寿命は僕は2、3日です。でも、買っている人にはそれはつらいでしょうから、せめて二週間に一度くらい、変えましょう。
2:自分に原因がある
奏法の問題ですね。「大きな音・・・・・・・・・・・・・・・・・・」の方に書いた通り誤解をしやすい事になってしまうのでここに僕が書くのは控えさせてもらいます。そこでとてもうまく書いてある本を紹介します。
茂木大輔著「うまくなろう!オーボエ」(音楽の友社刊)
N響首席奏者の茂木さんが書かれた本で、さすが!という内容です。もちろん個人差があることを理解して読んでください。
ではこんなとこで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
PS 92ページに面白い人がのってますよ(^^ゞ
宮村 和宏