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アンサンブルで気を付けること

小倉貞行(Tuba)
2001.12.15

今回は、メルマガ読者からのリクエスト、『アンサンブルコンテストで気を付けることがあったら教えてください』にお答えします。アンサンブルも気を付けることは大編成とほとんど同じなのですが、プラスいくつかのポイントがあると思います。
例によって個人的な見解です。


まず大編成と共通している点は、
○音色
○音程
○バランス
○リズム
○たての線
などでしょう。これらは合奏する時の基本です。どれ一つ乱れてもいい演奏とは言えません。「音量」も入れるべきかもしれませんが、音量を出すために音色や音程を犠牲にしている演奏をとても多く見かけます。逆の意味でとても気を付けるべき点だと思います。

そしてアンサンブルで気を付ける点は、
○奏者全員が同等に重要
大編成ではアンサンブルは違います。どのパートも、どの音も、意味があり重要です。全員が自覚して演奏しましょう。

○奏者全員が自己主張を持つ
音楽的にも同じことが言えます。時には全員がソリストにならなければいけません。「私はこう演奏し、こう歌う」といったはっきりとした主張を全員が持ちましょう。

○合図
アンサンブルでは指揮者がいませんから、合図は重要なポイントになります。誰が合図をするかの決まりはありません。曲によって違い、グループによっても違うでしょう。合図の仕方も、軽く楽器を動かす、ブレス、など様々です。場合によっては小さく指揮をしても構いません。気を付けることは、
・奏者にはっきりわかるように。でも最小限の動きで。
ほとんどの場合、小さく楽器を動かすかブレスで十分だと思います。次のテンポがはっきりわかるようにインテンポで合図することが大切です。
アンサンブルコンテストでは時々不必要に大きな合図や身体の動きを見かけます。同じメロディーを受け渡す時などです。もちろん自然に身体が動くのはいいことですが、必要以上に動かすと音やリズムにまで悪影響があります。最小限にしましょう。

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