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まだ間に合う・・・かもしれない。 サウンド改善!

小倉貞行(Tuba)
2003.6.15

コンクールへ向けて毎日練習に励んでいる方が大勢いらっしゃると思います。
今回は練習の時に少しでも役に立つかもしれないお話です。

審査員等でよく感じるのですが、音量を求めるためでしょうか、サウンドが荒くなっている団体がとても多いのです。これは高校より中学、大編成より小編成で多い傾向があります。体が小さかったり人数が少ないと音量が小さいと感じ、音量をカバーしようと力んでしまっているからだと思います。でも聞いている側は音量が足りないと思うことより、サウンドが荒いと思うことの方がはるかに多いのです。

サウンドが固く、荒いとブレンドしにくい音色になり、ますます音程が合っていないように聞こえます。もし自分たちのサウンドが固い、荒い、と感じていたら次の点をチェックして下さい。

○ 体を固くして演奏していないか
 体を固くしていると音色も固くなり、ブレンドしません。特にお腹・背中・肩などが固くならないように気をつけて下さい。

○ 「見る」より「聴く、聴く、聴く!」
 指揮を見ていないと思うことはありませんが、周りを聴いていないと感じることがたびたびあります。神経の50%以上を聴くことに使って下さい。お互いに聴きあっていると自然に合いやすくなります。

○ 合奏は大きなアンサンブル!
 合奏は小さなアンサンブルを大きくしていったと思う方がいいサウンドになります。指揮者なしで木管アンサンブル、金管アンサンブル、打楽器アンサンブルをしている時と同じような神経の使い方をして下さい。

○ 音のスピードをスピードの速い楽器に合わせるのは危険
 これは私の個人的な考えですが、たとえば打楽器のように立ち上がりの速い楽器に合わせて全員の息のスピードを速くしてしまうと音色が固くなってしまいます。オーケストラでは弦楽器の音のスピード、吹奏楽ではクラリネットなど立ち上がりの遅い楽器に合わせると自然で豊かなサウンドになると思います。

※今回の話はすべて個人的な見解です。
 これから梅雨、そして暑い夏と大変ですが、みなさんがんばって下さい!

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