「これって正しいの?」<金管編>
2006.4.23
TKWOの団員は、演奏以外に、全国各地でレッスンやコンクールの審査をして います。その際よく目にするアマチュア金管奏者の「よくある間違い」について考えてみたいと思います。
ーーーーー| 初回のお題は、『譜面台』 |ーーーーー
「演奏に関係無いじゃん・・」と思われた方、そんなことありません!
コンクールなどで、好ましくないスタイルが定着していたり、何も考えずに無造作に使用している光景をよく目にします。そういった譜面台の位置や高さに
関する問題は、楽器によっては出てくる音にも影響を及ぼします。
今回は、そんな譜面台の影響が大きいトランペット、ホルン、トロンボーンについて取り上げました。是非読んでみて下さいね!
◇ トランペット ◇
♪楽譜と指揮者は、視線の延長線上に
♪ベルから出た音を遮らないように、しかし、音を弱めたり、楽譜に指示があるときにはすぐにベルを譜面台に当てられる
♪サックスやクラリネットが見える(離れた場所にいる楽器とのアンサンブル)
譜面台を置く際これらのことをクリアーしていると、とても演奏しやすい環境になります。
*ポイントは<距離>。座ったまま、かろうじて楽譜がめくれるくらい離します。(これで音の伸びがとても良くなります。)
高さは、各々好みがありますが、高すぎず低すぎず、いい姿勢で自然に楽譜が 見えるように調節します。
◇ ホルン ◇
ポイントは<高さ>。演奏に夢中になると、つい楽譜にかじりついてしまうものです。その時、譜面台が低すぎると、姿勢が前かがみになり、指揮者が見え
なくなってしまうだけでなく、音色にも影響が出ます。
ベルが後ろを向いているため、音をさえぎる心配はありませんが、いい姿勢を保つ為に、ちょうど良い高さにしましょう。
◇ トロンボーン ◇
一番大切なのは、<右側に置く>ということです。
理由は簡単、左に置くとベルで楽譜が見えなくなってしまうからです。
右側に真っ直ぐ(ななめや、近すぎるのは好ましくありません。理由はトランペット参照)置けば、良い姿勢を保ちながら自然に楽譜が読め、しかもベルが
譜面台からちゃんと出ています。
いかがですか?ホールでの演奏が少しでも良いものになるよう、私達は譜面台 の置き方にも気を使っています。皆さんもいろいろ試してみて下さい。