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リズムって何?

山口多嘉子(Percussion)
2006.7.9

夏休み近くになると「コンクール」や「合宿」などの準備で吹奏楽をやっている方々はかなり忙しくなりますね。
毎日、「あの部分がまだうまく弾けない~」など、演奏することに集中している皆さんも多いことでしょう。
でも、そういう時期だからこそあえて、"基本"を思い出して練習することを勧めます。
"基本"と言っても、打楽器奏者の私が書くことなので、「リズム」のことに決まっていますが。

音楽を表現するなかで忘れてはいけないものの一つに「リズム」がありますね。
旋律・和音も大切ですが、それだけでは音楽は成り立ちません。
"そんなこと、わかりすぎている~"
と思っている皆さん、新曲の譜面を見るとき、その曲の「リズム」から読みますか?
そんな人は少ない(ほとんどいない)でしょうね。まずは音の高さ(ド・レ・ミ・・など)から読みますよね。
旋律の歌い方でリズムの表わし方も変わってきますし、それは当然のことです。
ではここで、リズムについて質問です。

ーーー「リズムは旋律にくっついているもの」ですか?

上の一文を読んであまり違和感なくそうだと思った人!または、2つは別々だろうと思った人!練習している時、リズムのチェックが甘いかもしれませんよ。
上記の文はリズムの大切さをわかっていない質問文です。
では、以下はどうでしょう。

ーーー「リズム"と"旋律"は"くっついているもの」ですか?

こちらは、リズムと旋律がそれぞれ並列の関係にあってお互いに大切な関係であることがわかっている人の質問ですね。

楽譜を見るときに、旋律を見るついでにリズムを見るのではなく、リズムそのものをしっかり読むようにしましょう。両方見てこそ、本当に「譜面が読めている」と言えます。

リズムがちゃんととれていないせいで音符が弾けないこともままありますよ。
そういう状態に今現在なっている人、基本に戻ってもう1度譜面を読んでみましょう。

ところで、音の高さに変化の無い打楽器パートの譜面にはリズムしか書かれていません。なので、打楽器の場合はまずリズムを読むことになるわけです。
全てメトロノームに合う正確なテンポでやれたからといって、正しいリズムを出しているとは言えません。曲の流れやイメージを持ててはじめて、その曲のリズムを"表現"することができますね。合奏になると、打楽器パートは皆に合うリズムを出さなければいけないことが多いと思います。自分達で練習していたリズムと違う感覚を要求されることも多いでしょう。
そんなときは、今日読んだ"旋律"と"リズム"の関係を思い出してくださいね。
打楽器は"テンポを出す"役割だけではありません。
"音楽を出す"感覚を養う為に、リズムが持っている旋律性にいつも注意しながら演奏してください。

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