Community

「リードの育て方」<シングルリード編>|メルマガ ワンポイントレッスン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
HOME > コミュニティ > 奏法Q&A > メルマガ ワンポイントレッスン

Q & A by TKWO Players
メルマガ ワンポイントレッスン バックナンバー

「リードの育て方」<シングルリード編>

林裕子(Clarinet)
2007.4.1

皆さんこんにちは!2007年からメルマガ委員になりましたクラリネットの林裕子です。
今回のメルマガが、私のデビューとなるわけですが、末永くお付き合いくださいますよう、お願いします。

さて、今回はリードについて書いてみよう!!ということで、私は、シングルリードについてお話したいと思います。
皆さんは、リードが何からできているか、知っていますか?木?竹?などなど色々想像するかもしれませんが、葦から出来ています。ご存知の通り、葦は加工品ではなく、自然の物なので、取り扱いが少々厄介です。
私はリードに困ったことないな~。とか常に良いリードがある。なんてセリフ一回でも言ってみたい・・・というのが、現実でして、リード楽器を吹いている人には、一枚のリードで、その日の調子も大げさに言えば、オーディションやコンクールなどの運命までも左右される事がある!と言うことです。
でも、そんなびびらないで下さいね。ちゃんと育て方があります。
今日は、私が日々行っているリードの育て方を皆様に紹介しましょう。

まず、皆さんはリードを1回に何箱開けますか?ちなみに私は大体3箱あけるのですが、1箱だと当たりが非常に少ないので、出来れば、2箱以上同時に開けることをお薦めします。
まず、リードは先ほど話した通り、葦で出来ていて、乾燥しているので、突然吹いて水分を含むとびっくりしてしまいます。なので、徐々に慣らしていく訳です。

具体的にどうするかと言えば、リードを開けて、1週間くらいは、同じリードを1分以上吹かないと言うことです。つまり、すごく良いリードを見つけたとしても、今後の事を考えて、ちょっと吹く程度にしてくださいね。
目安としては、リードの先端が透き通ってきたら吹くのをやめてください。その後3分、5分、10分というように少しずつ吹く時間を増やしていく訳です。
リードの箱を開けたときには、たくさんあったリードも、自分にとって吹き心地が良くなるリードは2,3枚になっています・・・。とても悲しい現実ですが、そういうものだと思って下さいね。(笑)

リードを選ぶ基準としては、息が自然に入るものを選ぶ事は当たり前ですが、他には舌付きがしやすいか、Pのアタックがやり易いか、音色的にどうなのか。そして、大事なのが、音程がぶら下がらないかという事です。あまりにも息が入りやすいからといって、薄すぎるリードを選んで吹いていると、音程が下がってしまいます。そういう所にも神経を使ってみて下さいね。

最後になりましたが、空気が乾燥してくると、リードの先端が波うってくる事があります。そういう時は1回リードの先端をなめて、マウスピースの平らな所とか、机みたいな平らな場所にリードを置いて、先端だけ指で10秒くらい押してあげてください。そうするとまっすぐになって問題解決しますよ。
是非試してみてくださいね!

キーワード検索
楽器別