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新年度に備えて楽器の点検をしよう!<パーカッション編>

坂本雄希(Timpani)
2011.5.1

さて、点検シリーズ最後はスネアやシンバル、鍵盤楽器などのパーカッション
です。ティンパニに引き続き坂本雄希に教えてもらいましょう!
自分でできること、楽器屋さんに見てもらうこと、新年度に改めてチェックし
て下さいね。(編集部)


★スネアドラム

金属部分(シェル、フープ)は柔らかいクロス等で拭きましょう。
金属部分に錆び等が付くと楽器の響きを止めてしまいます。
チューニングボルトを良く拭いた後、ネジの部分にオイルをさしましょう。
チューニングボルトの受けの部分の汚れは文房具店等で売っているモール等を
使って掃除しましょう。

<ヘッドはいつ換えましたか?>

表のヘッドは表面を見ればヘタリ具合がわかると思います。
裏のヘッドはパッと見た感じではわかりづらいですが、演奏していくと表のヘ
ッドと同様にヘタリがきます。裏のヘッドの方が薄いので、寿命としては短い
くらいです。
裏のヘッドは響き線が直接触れるので音色に非常に関わる部分です。普段から
取り扱いには注意しましょう。
ちなみに表用のヘッド、裏用のヘッドは違う物なので注意しましょう。

<響き線はいつ換えましたか?>

響き線はスネアドラムの命と言っても過言ではない大切な部分です。
巻き線タイプの場合、曲がっていたり歪んだりしてると歯切れの良い音は出ま
せん。軽く触れてみて澄んだ高い音がしなくなってきたらもう寿命です。
巻き線もストレートケーブルも響き線がどこも均等に張れる様に調整してくだ
さい。

→ヘッド、響き線共に1年から1年半で交換しましょう。

スナッピースイッチの可動部分にオイルをさしましょう。
ホコリがたまっているとトラブルの元です。モール等できれいにしましょう。
スティックのチップが欠けていませんか??
チップが欠けるとバランスが変わってしまい、音色も悪くなってしまいます。
1ヶ月に 150 円貯めれば毎年新しいスティックが買えるはずです!
楽器だけでなくスティックにも気を配りましょう。

★バスドラム

金属部分をクロス等で磨きましょう。
チューニングボルトを掃除して、オイルをさしましょう。
ヘッドも伸縮性がなくなったら交換しましょう。
フレームのネジが緩んでいる場合があるので確認しましょう。
ただフレームのネジは締めすぎると音が止まってしまう事があるので音を聴きながら締めてください。
ほとんどのバスドラムのシェルは木胴だと思います。しまう時や移動時など直射日光があたらない様にしましょう。
木管楽器と同様に急激な温度変化を避けましょう。

<マレットのフェルトが摩耗してはがれていませんか?>

フェルトを巻きかえればまた使えます。
新しいマレットを買うよりリーズナブルです。
ジャパンパーカッションセンター(JPC)などに相談してみてください。

♪JPCのサイトはこちら
http://www.komakimusic.co.jp/

★シンバル

日頃から使用後はクロスで拭きましょう。
特によく手に汗をかく人は使用後かならず拭きましょう。

<手皮が緩んでいませんか?>

演奏中に手皮が取れると大惨事です(>_<)定期的に確認しましょう。
手皮が傷んできたら交換しましょう。

★タンブリン

ロール等の為に松ヤニを塗ったら使用後に拭きましょう。
梅雨時は密封容器に押し入れ用除湿剤などを入れて管理しましょう。(乾燥し過ぎにも注意)

<皮が破れてしまったら??>

張り替えた方が新品を買うよりリーズナブルな事が多いです。
特にジングルの音が良い楽器の場合は張り替えた方が良いでしょう。
JPC などで張り替えしてもらえます。


★シロフォン、マリンバ

フレームのネジのゆるみを確認しましょう。
フレームの部分にホコリがたまりやすいので掃除しましょう。
普段から直射日光があたらない様に気をつけましょう。
パイプの高さが変えられる楽器の場合のみですが、パイプと音板それぞれがた
いてい気温24度前後でちょうど良い様に調律されています。
それ以外の気温になると音板とパイプの響きがうまくあわない時があります。
パイプを高くして鍵盤に近づけると音程は下がります。
パイプを低くして鍵盤から離すと音程は上がります。
真夏等暑い中で弾く場合はパイプを高くします。
逆に冬に弾く場合はパイプを下げます。
一概に何度の時にどの高さとは言えないので自分の耳を使いながら調節してみてください。
調節する際、元の高さを忘れないでください。(特に無段階調節の場合)
ホールで演奏する場合は空調が入っているはずですので、そのままで問題ないと思います。

★ヴィブラフォン

基本的に上記のシロフォン、マリンバに準じます。
ペダルを踏んだときにノイズが出ていないかチェックしてください。
ノイズが出る場合、可動部分にオイルをさしてください。
ちなみに楽器を運ぶ時はペダルを上げて運びましょう。
(ペダルの損傷を防ぐため)

<ベルトが空回りしていませんか?>

モーターとファンをつなぐベルトが少しでも空回りする様になったら
ファンベルトを交換しましょう。

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