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サックス049|サクソフォン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

saxophoneサクソフォン

私は高校の時にバリトンサックスを担当していて、今は大学でアルトサックスを担当して1年が経ちました。アルトサックスに変わってからは、大きい音を出そうとすると汚い音になってしまいバリトンの時のようにしっかりとした大きい音が出せなくなってしまいました。 また、バリトンの時より息が楽器に入りにくい気がします。大きい音できれいに出すにはどのような練習をすればよいのでしょうか?

アルトもバリトンも基本的な奏法は同じですが、何より大きさの違いからくる多少の感覚の違いはあります。「息が入りにくい」と感じるのは当然で、たとえば太さの違う2種類のストローに息を入れてみたときに感じる違いと同じ事です。アルトにはアルトに合った息の太さ、スピードがあります。まず、息を「しぼる」「まとめる」と言うイメージを持ってください。大きい音の時に汚くなっているように感じるのは、息がまとまっていないために音色が開いてしまうからだと思います。この感覚はバリトンでも同じなんですが、なぜかバリトンの音色には「バリバリした音」という固定観念を持つ人が多いために、多少音色が開いていても気にしていないだけだと思います。私はそのような固定観念は持っていません。息の焦点をしぼることを覚えると、アルトでしっかり響く良い音が出せるようになるだけではなく、バリトンを吹いたときにも良く響き良くとける音になっていると思います。ソプラノもアルトもテナーもバリトンも、良い音を出す感覚は基本的に同じです。言葉にするのは難しいですが、息を腹筋で支え、ノドは良くリラックスし、適度なアンブシュアの力を唇で作る、ということです。スケールやゆっくりな練習曲(初級者向けにはラクールの50のエチュードの最初の方、ある程度上級者ならフェルリンクの48のエチュードの奇数番号など)をたくさん練習してください。栃尾克樹

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