saxophoneサクソフォン
クラリネットやサックスのマウスピースはスワブを通して掃除をするとだんだん削れていくからスワブを通したらいけないと言われたのですが、本当でしょうか？
一般によく言われることですね。でも本当は、やすりのようなスワブを使っていないかぎり通しただけで削れるということはないのでしょうね。それくらいマウスピースの扱いには注意を払いなさい、ということでしょう。言ってみれば、吹いているだけでマウスピースの内径は岸壁の岩を波が削っていくようにすこーしずつ、すこーしずつ削られていっているのです。それを止めることはできないけれどせめてそれ以外のところで変化を極力避けよう、ということでそう言われているのだと思います。 そういう私はというと・・・ マウスピースにスワブを通すのは月に１～２度です。やっぱりどこかで気にしているのでしょうね。でも、それよりもっと大切なことがあります。あわてて構えようとしてマウスピースの先端に前歯をガッツン・・・な～んて経験ないですか？そのとたんにマウスピースの一番大事な部分「先端」にもうキズがついていますよ。それだけで、スワブを１００回通すより変化は大きいでしょう。ですから、くわえる時は慎重に！吹かない時は必ずキャップを！それから、スワブを通せないからといって水やお湯で洗うなんて、もってのほか。気になるなら、柔らかいガーゼのような布を、こより状にして通しましょう。マウスピースも楽器と同じくらい大切にしてあげてください。大浦綾子
