※レッスンで指導していただいている先生に(先生はバストロンボーン奏者で僕自身はテナートロンボーンを演奏しています)マウスピースで吹いている時の振動と楽器で吹いているときの振動を同じようにするのがよいと言われました。またほかの奏者の方には、バジング(マウスピースをつけないでやるやつ)でする振動と同じように楽器を吹くようにするべきでバジングからきれいに吹けるように練習するようにともいわれました。聞いた時は納得しましたが少し疑問を感じる部分があってネットでこれに関する記述を調べてみると、楽器の音はバジングで出る振動で作られるのではなく音にならない空気の振動に楽器が共鳴して楽器がなっているからバジングの練習もマウスピースでの練習もいい音色を作る上ではマイナスになるというようなことが書かれており他のほとんどの意見もバジングはウォーミングアップのためにするというものが多かったです。
しかしネット上の意見なので間違っていることもあるかと思い質問させていただきました。
マウスピースでの練習やバジング練習の必要性についてとその吹き方、くちびるの振動の仕方させ方と楽器の吹き方が同じになるべきかについて教えていただきたいです
※アンサンブルなどをしたときにだれかが挿し抜き管を抜きすぎたりしていると音色が合わないともおっしゃっていました。もちろん同じ環境下、同じ楽器でそんな事をしたら音色は一人だけ明るくなったりしそうですが気候に合わせて抜く長さを変えたとき同じ奏法でも音色は変わりますか?
※暑いと音程が高くなり寒いと音程が低くなるのは楽器の伸縮ではなく
奏者の体の状態が変化するのが大きな原因と聞いたのですが本当ですか?
理屈を考えすぎで、奏者としてはかなり危険な状態にあるようです。
楽器の演奏はアスリートや車の運転に似ています。
速く走るために筋肉がどう動いているか、エンジンの中でどう燃焼しているかなどを考えると調子を崩します。
アメリカでは、調子を崩した奏者のために体の一部を考えすぎないようにするプログラムがあるくらいです。
バズィングも同じで、すると調子よくなる人はするし、悪くなる人はしません。
バズィングがうまいからといって楽器がうまいとは限りません。
また、奏法に「間違い」はありません。
一般的に悪いと言われている奏法でもそれでいい音が出るならその人にとってはいい奏法なのです。
どれが正しい奏法か、ではなく自分に合った奏法を探して下さい。
抜き差し管を抜きすぎても音色は変わりません。
ただ、楽器の音程バランスが狂います。
またそれだけ抜かなければ合わないのは奏法に問題があるのでしょう。
気温で音程が変わるのは体の状態ではなく楽器の状態です。
その理屈が知りたければ楽器製造のサイトへお問い合わせ下さい。
小倉貞行