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ホルン003|ホルン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

hornホルン

木管五重奏に、なぜ金管のホルンが入っているのですか? また、木管五重奏のホルンはどのように演奏すればいいのでしょうか?

いつの頃からかホルンがオーケストラで市民権を得て半音階の奏法まで確立してなんとか節が吹けるようになってきたころ(もちろんその前にバッハやモーツァルトなどの作曲家がたくさんハーモニーと唇で出せる自然倍音で使っていましたが・・・)中音域のハーモニーやメロディーを受け持ち音色も木管の中に混じるとアンサンブル全体の音色感が豪華になるので使われるようになってきたのでしょう(推測ですが・・・ホルンは音の出るベルが後ろ向きですから他の金管楽器にくらべて柔らかい音色を出せるということが理由の一つになるのでしょう)さて難しいのはピアノやピアニッシモなどの弱奏でしょう。これはホルンで良く練習して弱い表現が出せるようにしていく必要がすごーくありますよ。また一緒に演奏している木管の人達のひとりひとりの技量(特に音量や音の太さの欠如)とその楽器自体のダイナミックスの限界(なかなか大きな音で吹けるバスーン奏者は少ない)から小さめにホルンが吹かなくてはならない状況に追いやられそのぶん演奏時のプレッシャーも増すわけです。しかしメンバーの不備を嘆く前に各人の技術の向上を目指しアンサンブル心をお互いに大切に持ち続けながら音楽を創っていく姿勢が大切だとおもいます。プラス思考でいきましょう。しかし現実的にバランスを取る必要がホルンに対して特に要求されるでしょう。アンサンブル全体の課題としてはダイナミックスの幅をできるだけひとり一人がとれるようにしましょう。ホールで演奏するようなことがあるのでしたら特に神経を使って幅を広くとって表現の幅をつけられるに越したことはありません。みなさんの御健闘を祈ります。(並木博美)

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