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ホルン017|ホルン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

hornホルン

「音がつぶれている」とよく言われるのですが、どのようにマウスピースに口をあてると直るのでしょうか? また、「ホルンの良い響き」とは、どういう音なのでしょうか?

質問の方は主に『音色』に関するご質問でしたが楽器を演奏して音楽を聴いてもらうということはやはりその音の質自体が、聴いていて心地の良いものである方が、良くない質のものより良いことは明らかですね。

ホルンの音というものは、唇の振動が、マウスピースを通じて楽器に伝わりその伝わった振動が、楽器を通して拡声されるわけです。

質問にある『良い響き』というのはその音の中にある倍音(ひとつの音の中には色々な周波数の音が混じっている)の成分が多ければ多いほど厚みがあって、聴いた感じで、響きの多い音になる訳です。

そういう音にする為には、その音の発生源である唇が、どういうふうに振動しているか?が、音色を決定づける重要な鍵を握っています。

おそらく、質問された方はマウスピースの当てる位置が悪いか、正しく当てていても、左手の小指で楽器を強く唇に押し付けていて、かなりの唇の振動を止めてしまっているために『音がつぶれている』と言われるのでは?と推測できます。

それらの状況を改善するために、以下のことを試してみてください。

●マウスピースを当てる位置は左右は真中、上下は下唇が三分の一、上唇が三分の二おさまるように。

●吹いているときのマウスパイプの角度は顔面に対して、垂直よりやや下向きに、(顔が下を向かないように、、)

●基礎練習の時等、左手の小指を楽器からはずし楽器を顔に押し付けないようにする。

●吹くときの筋力をつけるためにリップスラーの練習を沢山取り入れる。

以上の事柄を試してみて下さい。症状が改善される事を祈っています。(上原 宏)

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