Community

ホルン058|ホルン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
HOME > コミュニティ > 奏法Q&A > ホルン

Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

hornホルン

ホルンにアメリカンとヨーロッパと2種類あると聞き、それらがどういう風に違うのか、どこのメーカーがアメリカンなのかヨーロッパなのか、わかりません。教えてください。

まずホルンを造るにあたって金属の種類がおおまかに3つにわけられます。

(1)イエローブラス(黄色っぽい色で比較的軽い感じの音色。

(2)シルバーブラス(輪郭のはっきりしたトーン)

(3)レッドブラス(柔らかで暖かい音色ですがシルバーと同様やや吹く力が必要です)

国によっての特徴を知りたいでしょうがもとはヨーロッパで造られていた歴史上の事実があります。そのうちに楽器つくりの職人さん達がヨーロッパの技術をもってアメリカに渡った訳ですからおおもとは一緒です。

さて、どこのメーカーがアメリカンなのか申しますと、メーカー名でいうとコーン(ドイツの名器だったクルスぺの流れをくむ楽器です。6-Dはstudent model, 8-Dはプロモデルです)HOLTON(いろんな種類があります。Hー279は生徒用であまり感心できません。Hー180,Hー181などはロータリーの動きも良く音もまずまずです。値段は40~60万円の後半といったところです。)以上は比較的使い易い楽器です。他にルイスなどありますが大変に高価です。

ヨーロッパはいろんな国があるのと同様にメーカーも数多くおおまかに言ってドイツとイギリスの物があります。ほかにチェコ、イタリアなどの楽器も輸入されています。

ドイツはまず、アレキサンダー。日本のプロの奏者に数多く好まれて使われていて大体100万円近い値段です。それとエンゲルベルト・シュミット(ドイツのホルン吹きのシュミットさんが造っています。100万円以上しますが使い易いです。音色は明るい様です)他に、オットー(赤ベルは音が良い)リコキューンとかメーニッヒ、ハンスホイヤーなど数多くの楽器が使われています。YAMAHAはカスタムモデル(40~60万円台)はいろいろなヨーロッパやアメリカの名器の特徴を研究して造られたものが多いですし、学校にあるようなプロモデルは値段の割に性能が良く使い易いです。日本の名器といって良いでしょう。

最近は中華民国や中華人民共和国などでもホルンを造っていて、次第に技術的に近付きつつある様です。

最近はホルンの奏法も世界中で同じようなサウンドを追求していく傾向にありますが、いままで上げた楽器はそれぞれの音色感や設計が異なります。もし買われる場合は楽器やさんに行って色々吹き比べてみるのも良いしプロの先生に相談してみるのもいいでしょう。(並木博美)

キーワード検索
楽器別