Community

ホルン159|ホルン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
HOME > コミュニティ > 奏法Q&A > ホルン

Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

hornホルン

タンギングが上手く出来ないのですが、どういった練習をすればいいのですか?

タンギングは舌のはたらきと空気のコントロールが課題になります。わかりやすく二つの部分に分けて説明すると、まずは息を十分に吸った直後舌を上の歯の裏にあてて外にでようとする息をまずは瞬間的にとめるということ。その時舌の一番前でなく少し後ろ側でとめた方が確実にとめられるので各自舌の大きさや長さが違うので自分なりに納得してとめられる位置を見つけて下さい。次の部分は出ようとする息を止めたわけだから舌の後側(つまり口の中)に出ようとする息の圧力が加わっていますよね。それを「舌つき」でなく「舌下ろし」をすることにより息は一気に外に出ます。その時、上と下の唇を瞬間「プ」といわせるのです。それが発音に聞こえるのです。どうやら世間では舌をつくことによって音の発音がうまれるように誤解されていますがじつはこういうことなのです。演奏する時は今まで上げた行為を続けてよどみなくやるのですがタンギングに問題があるようですから、

(1)吸った息を舌でせき止めることだけをまずやってしっかりとめることが出来ているかどうか確認して下さい。もし出来たと思ったら(2)のまま舌を早く下ろしてみて下さい。下ろすと同時に息が出ない場合はおなかの支えをもっとしっかりして(1)からやり直してみましょう。(2)ででた息はまっすぐ「光線」のように延びていくように「方向」をイメージして一気に「フーッ」と吹き出して下さい。これがタンギング一つをやる場合の構造です。

次に本題のタンギングについて練習をするわけですが、これはオーストラリア生まれのイギリスの名ホルン奏者のバリータックウェル先生の書いた「ホルン奏法」の本に書かれている素晴らしい練習があるのですがそれはホルンのドレミを一つづつ離して短く(最初の下の「ド」を本当に短く「プ」と吹いたら2秒ぐらい開けて、次に「レ」を「プ」というように次第に上の「ド」まで上がっていくのです)全ての音が同じ発音で出来るようになったら少しテンポを上げます。テンポを上げて行き過ぎると同じクリアーな発音が出来なくなっていきます。そうしたら少し無理のない発音ができるテンポに戻ってしばらくそのテンポで練習しましょう。次第に上げていきます。そうするとあなたはすてきな発音の大家になれるでしょう。常に注意深く一つ一つゆっくりと練習していく我慢強さと洞察力が必要です。がんばって(並木博美)

キーワード検索
楽器別