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パーカッション014|ティンパニー&パーカッション|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

percussionティンパニー&パーカッション

打楽器の人がスコアを見るときに気を付ける点やポイントを教えてほしいです。
また、打楽器アンサンブルの時のスコアからの読みとりもどうすれば深く読み込むことができるか教えてほしいです。やはり原曲を何度も聞いてスコアをたどっていくしかないんでしょうか?

スコアの見方はそれぞれの目的によって違いますし人によっても違う観点があると思います。
私は打楽器奏者ですが、スコアリーディングの専門家ではないので的確なお答えは出来ません。
ただプレイヤーとしてスコアをみる時は、自分のパートと他の打楽器パートとの関連性、管楽器群との関連性が書かれているのでその中から知りたい情報を読み取ります。
全体のハーモニーやメロディのフレーズ、オブリガート、打楽器には付いていないけどトランペット等の同じ動きにはスタッカートが付いている...、その箇所の音の厚み等々キリはありませんが、僕はそんな事を見ますかね。
例えばですが管楽器が明るい響きであればシンバルなども明るい音に、管楽器がシングルタンギングでタタタン!と吹いていれば同じようにタタタン!と演奏するべきですよね。ダブルタンギングであればタカタン!、打楽器もタカタンというニュアンスでないとアンサンブルになりません。
この辺は経験ではありますがスコアを見なくても感じとれるものです。
スコアを見れる事に越したことはないですが、スコアを読む事だけを目標にしてしまっていませんか?
結局音を出すのは自分のパートです、それを如何に音楽的に演奏するかがとて重要ですし各奏者の使命です。ただ八分音符が並んでいた時にただ演奏するのか、考えて音楽に沿った演奏をするのかで天と地の違いがあると思います。

極端に言ってしまえばスコアはパート譜を集めただけです(本来はスコアをパート譜に分けた、というのが正しいでしょうが...)。それぞれが自分の責任を果たした演奏をすればスコア通りの音になるはずですよね。語弊がある事は承知で書きますが半分以上はスコアどうこう以前にパート譜に書かれた情報だけでも十分です。その譜面をしっかり読み込んで、考えて演奏することが最優先です。それをクリアして、物足りなく感じるのであればスコアを見てみると新たな発見が生まれるのだと思います。
打楽器アンサンブルも基本的には同じでしょう。
曲によってポイントは違います。見かたも違ってくる事も多々あります。
打楽器アンサンブルに沢山取り組んで、レッスンなどを受けてこなす内に、段々こういう事を気をつけると良い、こういう曲はこんな事に気をつける、縦よりも流れが大事な曲だろう...とか引き出しが出来てきます。
今出来る経験を大切に頑張ってください!----
秋田孝訓

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