高校2年生でパーカッションをやっているものです。今年の自由曲でティンパニーをやっているのですが、部室で録音した時には気付かなかったのですが、ホールで練習したり、本番の録音音源を聴いていたら、ほんのワンテンポだけティンパニーが遅れて聞こえました。
低音(特に32"でFや29"でAsなど)なのですが、タッチのタイミングは大丈夫なのですが、音の立ち上がりが遅いようで、実際に審査員席付近では遅れているように聞こえたそうです。
ホールの特性もあるのかもしれませんが、地区大会と県大会の会場は同じなので、なんとか克服したいと思っています。
叩く位置のコツや、鳴らし方のコツ、はたまたマレットの使い方のコツなどありましたら教えて下さい!
ちなみに問題点での使用マレットは、YAMAHAのTPM-602(Very Hardの赤フェルト)です。
この質問を音を聴かないでお答えするのは難しいのですが・・・
遅れているという表現になっていますが、問題のおきやすい音程、使用しているマレットから推測するとアタックと響きが分離している可能性が高いと思います。
以前の質問の答えの中に各々の楽器のテンションによって弾き方を変える事について記述しているのがあるのでそちらも参考にして見てください。
32インチF、29インチAsはかなりテンションが緩めになります。
ティンパニは同じ楽器でもテンションによって弾き方が違うという事をまず理解してください。
1番は音を聴いてもらうのが良いのですが・・・
例えば29インチのCisはかなりテンションがかかってます。
ボールを投げるイメージに例えると近くの人に素早いパスを投げる感じといえばわかってもらえるでしょうか?
逆に29インチでGの場合テンションは緩めになりますよね。
この時に先ほどと同じ弾き方をしてしまうと音は割れてアタックと響きが分かれてしまいます。
狭い所ではわかりにくくても広い所だと響きの成分がハッキリ聴き取れるので分離具合が顕著になると思います。
29インチでGを弾く場合、ボールを投げるのならば遠くの人にロングパスを投げるイメージにという感じでしょうか。
この様に各々の楽器のテンションの違いを意識してハッキリ弾き分ける事がティンパニの場合大切です。
しかも音変えがある場合、数小節後には同じ楽器でも違う弾き方をしなければなりません。
さらにテンションが低い場合硬いマレットはなるべく使わない方が良いと思います。
ティンパニは音程がありそれぞれの調性のを司る音を弾く事が多く、音程感をハッキリ出す事はティンパニの使命です。
硬いマレットは音程感が潰れやすいので気をつけてください。
もちろんvery hardを使うのが悪いのではなく使い方を気をつけて欲しいという事です。
どうしても低い音で硬いマレットを使わなければならない場合、スピードをつけすぎない様に幅広く音を出す必要があります。
注意して自分の音を聴いてみてください。
アタックと響きが分離してしまっているのはどこかに無理がかかっている証拠です。
柔らかめのマレットで良い音程感を出せる様にしてから段々硬いのにするのも良いかもしれません。
狭い場所で練習している時でも広い所で音を出しているイメージを忘れない様に練習しましょう。
なるべくなら専門家の指導を受けてみてください。
ちなみに私は赤や緑のフェルトだけのvery hardはTKWOでは使った事がありません。
坂本雄希