percussionティンパニー&パーカッション
現代音楽(吹奏楽曲)の打楽器の楽譜に記譜されいる内容について質問があります。
・点線のスラー(鍵盤楽器やTri、Maracas等のトレモロに書いてありました)
・デクレシェンドの先端に白丸がついている(Timpのトレモロでみました。ミスプリントでは無いようです)
これらはどういう意味を持っていて、どのように演奏すれば良いのでしょうか?
現代曲とのことですが、おそらく2014年度の吹奏楽コンクール課題曲V番の事のようですので、そちらのつもりでお答えします。
点線のスラーのようなものは、作曲者の親切な表記と解釈できます。最初の鍵盤の部分ですがスコアをみてみるとフルートと同じ動きです。フルートのタイと鍵盤の点線が同じですよね。簡単に言ってしまえば『タイ』でしょう。
よって後に出てくるものもタイと考えて良いと考えます。(点線のかかったロールの部分をタイの様に演奏する、と読み取ります。)
ただひとことで『タイ』と言っても様々なニュアンスも考えられます。僕の解釈ですが特に21小節目からの点線は『音符のまとまり』の表現と感じますね。もちろんこれを簡単に言えば『タイ』なのですが...笑。
作曲者が敢えて実線でなく点線にしたのか、など深く考える事によって色々な解釈、表現ができます。譜面は設計図です、特に近現代の作品は作曲者の意図により様々な指示をそれぞれ独自な方法で書き記されることが多々あります。(たまにあまり意図していない場合もあります。)
一夏かけてスコアを片手にじっくりこの曲と向き合うと面白いかもしれませんね。
ティンパニの白丸は見当たらないのですが、何か違う曲の中で出てくるのでしょうか...?
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秋田孝訓