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トロンボーン036|トロンボーン|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

tromboneトロンボーン

はじめまして、現在高2でトロンボーンを吹いている者です。(中1よりユーフォ、高1からトロンボーンを担当しています)

実はつい三日前程に、レッスンの際に突然、アンブシュアがおかしいよ、といわれました。

考えてみれば今までずっと、マウスピースの下側のリムを下唇の中央部にあてながら吹き続けていたようでした。

習ったように直そうとロングトーンなどに努めているのですが、まず音が鳴らしにくく、思ったようにまったく吹けません。

やはり前のアンブシュアではだめなのでしょうか。

また、やはり直さなければならないとすると、どうして直していくのがベストでしょうか。

お忙しいかと思いますが、ご回答よろしくお願いします。

アンブシュアを大幅に変更することは大きなリスクを伴う大変な事です。

世界的に有名なプレイヤーであっても、他人の唇の細かい感覚までは分かり得ません。

変えた方が良いと人に言われて、無理矢理変えて吹けなくなったしまった人が大勢います。

もちろんうまくいった例もあるのでしょうが、音が出なくなってしまっては元も子もありません。これは必ず避けましょう。

唇の感覚はそれだけ繊細なのです。マウスピースの位置をほんの数ミリ変えただけでも大きな変化を感じます。

アンブシュアというものは、一日二日でどうこうする事では決してありません。

長期的な目で見て、辛抱強く、且つ注意深く、変えていく事が必要です。

ですからまず、以前からのご自分が最も吹きやすく自然だと感じるアンブシュアから始めましょう。

まず最初に、このアンブシュアにはどんな問題があるのか考えてください。

"先生に言われたから"とか"見た目に不自然"とかでは漠然としすぎています。演奏する上でどういった問題があって、どう改善させたいのかを考えましょう。

具体的にはあなたの場合、マウスピースの位置がとても上にあるということですが、これにはどういった問題点があるのでしょう?

そもそもここが分からずに漠然と誰かの言う"正しい"アンブシュアに直そうとしてもうまくいくとは思えません。

次のステップですが、具体的に直そうというときには、ご自分の心地良い感覚というのを必ず忘れないようにしてください。

唇がしっかり反応しているという感覚と、豊かな音色。これが大前提です。

絶対に無理矢理変えようとしないこと。急に1センチや2センチという大きな単位で変えるのではなくミリ単位で少しずつ。

徐々に自分の目標や理想へと変えて行く事です。

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