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金管楽器の質問で一番多いのがこれです。まず、高い音を高く感じるのは聞く側であって吹く側ではちょっと違うという事を知っておいて下さい。つまり高いと感じ始めると口をどんどん閉じたり、マウスピースに唇を押しつけたり、むやみに息を沢山吹きこんだりします。この方法だと、たとえ出たとしても窮屈な音になってしまいます。高い音は唇の振動が速いというだけです。この原理を理解するための方法があります。試しに手をまっすぐ前に伸ばし、指先を出来るだけ速く上下に振ってみてください。そして、肩を軸として振った場合、ひじを軸とした場合、手首を軸とした場合、指の付け根を軸とした場合、どの方法が一番速く振動出来るか観察して下さい。どうですか、速い振動をさせるには指だけを動かすのが一番でしょう？唇の振動も同じ原理です。唇の小さい部分を速い息の流れで振動させると高い音が出ます。そのための方法として、口を閉じてしまうのではなく、唇の小さい穴を作る感覚を練習してください。（１～２ｍｍ）そうしたら唇の穴を歪ませないで息のスピードを上げる練習をしてください。息を入れ過ぎると唇の穴が広がったり、歪みますので本当に少しずつスピードを上げます。これは楽器を使わないで練習します。楽器を使った練習は中音域からだんだん上に延ばしますが、ロングトーンだと唇の負担がかかるので音階か分散和音、リップ・スラーで練習した方が良いと思います。