MW2165ようやくなれました。
6/4サイズで吹くと『ブン』と吹くと、響きというか、残響というかが時間差で鳴ると指揮者より指摘がありました。
これは大きい楽器ゆえの現象なのでしょうか?
指揮者からクリアでないとの指摘でしたので、F管用のマウスピースやヘルバーグ等のマウスピースでエッジの効いた音で吹けば改善するのでしょうか?
ヨークモデルでアンサンブルを行う方もいらっしゃいますし、聴いた限り響きが遅れて発生するようにも感じられません。
普段はカナディアンブラスのコンパクトな4/4Cテューバを吹いております。
もしアドバイスがあれば教えてください。
MW2165は決して扱いやすい楽器ではありません。
でも吹きこなせるようになるとホール全体を響かせるような音が出ます。
特にリング付きタイプを椅子に乗せるとチェロのエンドピンのように床にも響きます。
他の楽器ではなかなか出せないこの響きを「時間差」と感じるのだと思います。
F管用のマウスピース等を使うのはお勧めできません。
あまりいい例えではありませんが、大型バスの出足が悪いからスポーツカーのエンジンを積むようなものです。
私がBach24AWという入門者向けのマウスピースを使っているのを不思議に思うかもしれません。
でもこれには理由があります。
楽器の設計者、元NYフィルのDeckが使っていたマウスピースがBach24AWを改造した物だからです。
彼はBach24AWのスロートやカップを自分で広くして使っていました。
それを製品化したのが Stork WD-24 です。
私もしばらく試したのですが、中音域がぶら下がるのでオリジナルのBach24AWにしたのです。
リングのないMW2165/II には、Bachとカップが同じで少し軽量のPT-24を使っています。
マウスピースは奏者との相性がありますが、もし可能ならBach24AW、PT-24、Stork WD-24を試してみるといいでしょう。
このタイプが設計者Deckが考えていた物だからです。
吹き方で注意する点は、テノール歌手ではなくバス歌手のような音の出し方をすることです。
深いブレスで大きな息の流れを感じ、胸郭に響かせるような音の出し方をして下さい。
小倉 貞行