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クラリネット076|クラリネット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

clarinetクラリネット

よく私の学校の曲作りとして、音色のバリュエーションが少ないのが問題視されます。

コンクールやアンサンブルにおいても、最終的に「音色のバリュエーションがつけられるといい」と言われ悔しい思いを何度かしました。

クラリネットはとても柔らかい美しい音が出る楽器だと思うのですが、具体的にどのように練習したら音色のバリュエーションが増やせるのかわかりません。少し曖昧な質問ですが、ぜひ教えて頂きたいです。

演奏する上で、音色の変化はとても大切です。

練習するというよりも、普段から音の表情のイメージを持つのが大切。

優しい音楽は柔らかい音、軽快な音楽は明るい音、激しい音楽は鋭い音・・・というように、

ここではどんな音がふさわしいか・・・を感じて、それを音で表現するのです。

ではどうやったら音色(表情)が変えられるのか、

それは「息の使い方」です。

弦楽器は弓の使い方を変えることで音色や表情を変えますね。

管楽器にとっての"弓"は"息"です。

息は目に見えないため意識が行きにくいのですが、

管楽器奏者にとって、どれだけ息使いの引き出しを持っているかが大切なのです。

確かにクラリネットは柔らかい音が出ます。

でも、柔らかい音だけでは音楽はできません。

ときには鋭い音や固い音も必要です。

私は演奏者は役者と同じだと思います。

音で喜怒哀楽を表現できなくてはならないのです。

それを意識して練習するだけでも少しずつ変わってくると思います。

頑張ってください。

大浦綾子

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