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クラリネット078|クラリネット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

clarinetクラリネット

私たちクラリネットパートでは

「あたたかく、柔らかい音色」を目指しています。

でも、それを意識して吹こうとすると

息のスピードが遅くなって音も小さくなります・・・。

また、

息のスピードをさっきよりも強めて吹くと

音色が固くなってしまいます。

どうしたら、

目標通りの音が出せるようになりますか?

「あたたかく、柔らかい音色」・・・素晴らしいですね!

ただ,一つ勘違いしてはならないのは,

「あたたかく、柔らかい音色」だけでは音楽はできないということ。

一番大切なのは,「表情に合わせた音色の変化」です。

もちろん柔らかい表情の音楽では柔らかい音色が必要ですが,

たとえば,激しく鋭い表情の音楽のときに「あたたかく、柔らかい音色」を出したのでは台無しです。

当然息のスピードを上げ,鋭い音色を出す必要があります。

音色を気にするのはとても良いことですが,

皆さんの中には,自分の好きなただ一種類の音だけ出せれば満足する人が多いようです。

何度も言いますが,大切なのは音色の変化。

何種類の音色を持っているか=表現力なのです。

一つ気になるのは,息のスピードと音量がリンクしてしまっていること。

息のスピードを遅くすると音量が小さくなるのはいけません。

息のスピードの遅いフォルテ,また息のスピードの速いピアノもあります。

河の流れをイメージしてください。

上流は水量は少なくても流れは速いですね。

それに比べて,下流は水量は多いはずなのに流れはゆったりしています。

目標の音を出すためのヒントはここにあるかもしれません。

大浦綾子

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