clarinetクラリネット
本番に向けてのリード調整法
本番直前のリード調整についてです。私が本番前にいつも行っている事を書いてみますので参考にしてみてください。
私は、本番用のリードは本番の日の1週間前に選びます。新しいリードをすぐに本番で使うことはお勧めしません。新しいリードは水を吸ってどんどん変化していくので本番中にダメになってしまうことが多いからです。
本番の1週間ぐらい前に新しい箱を2~3箱あけます。ちょうど良い厚さのものと、「少し厚いかな?」と思うものを選んでいってください。私の場合、1箱の中に使えるリードが3枚ぐらい見つかるので6~9枚「本番に使えるかも?」というリードが並びます。
それを練習の時に順番に吹いていきます。ここで大切な事は、新しいリードはすぐに水を吸って先の方が透けてくるのでそうなったらそれ以上は使わず次のリードに交換しましょう。そのまま吹き続けていると、せっかく選んだリードがダメになってしまいますよ。透けてきたリードは机などの平らなところに置くかリードケースに入れて乾かします。濡れた部分が乾くまで使わないように。こうして手元にあるリードを順番に吹いていきます。初めのうちは、頻繁に交換しなければいけなかったリードも4~5日経つと長時間吹いても透けてこなくなります。そうするとリードの状態が安定してきた証拠です。選ぶ時は厚いと思ったリードもちょうどいい厚さになっていることもあります。(ちょうど良かったのが薄くなることもありますが)その頃には「これが吹きやすい」というものがなんとなく決まっていると思います。本番の前日に、一番吹きやすいものを選んでください。私達の間では、この1週間の作業を「リードを育てる」といいます。みなさんも頑張って良いリードを育ててください。(大浦綾子)