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現在の楽器の状況にもよります。何年も全然修理をしていないのならばこの辺で一度、全体調整をしてもらったほうがいいかもしれません。でもその場合もオーバーホールというやり方ではなく「悪い所があったら直してください」と言うのをお勧めします。私は、未だかつてオーバーホールはしたことがありません。おかしい所が出るたびに、そこを直してもらいます。しばらく修理に行っていなかった時や、長い旅行の前後には「悪い所があったら直してください」と持って行きますが自分で吹いていておかしくないということは悪い所はないということのようで「別に問題はないですよ」と言われて帰って来るか「今は大丈夫だけど、このまま使っていたら悪くなるかもしれないので、ここ直しときましょう」と、念のため修理をしてもらうかです。

オーバーホールというのは良くても悪くてもとにかく全部キーをはずしてトーンホールの掃除をしてタンポを交えて調整し直して・・・ということですから今までと鳴り方が変わってしまうという事は覚悟して下さい。

人の体は

どこか悪い所があったら、お医者さんに行ってそこを治してもらいますが悪くもないのに一度に内臓を全部交換してもらったりしないでしょう？楽器も同じです。

これからは、自分の楽器の主治医（修理の人）を持って一ヶ月か二ヶ月に一度は訪ねて行っておかしい所がないか診てもらうようにしましょう。不必要な修理はお金の無駄ですからね。大浦綾子