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クラリネット321|クラリネット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

clarinetクラリネット

私はアルトクラリネットを吹いて二年半になる高校二年生です。高い音(オクターブ上のソからなんですが)素早い16分のタンギングがなかなか 上手く吹けません。どうしたらキレイに出来る様になりますか?

アルトクラリネットは発音がしにくい楽器なので、とくに高音域でのタンギング、な かなか難しいですね。

アルトクラリネットで高音域のタンギングをする時には、低、中音域と同じ息のスピ ード、形でタンギングをするのではなく低、中音域でタンギングするよりも息の形を 若干細目にして、息のスピードを速く吹き込んでタンギングして下さい。すいかの種を遠くに飛ばすような感じのスピードのある息です(スピードが無いと遠 くに飛ばないで近くに落ちてしまいますよね)。

練習方法としては、まずタンギングしたい音をしっかりロングトーンで伸ばします。 ロングトーンで出している音の音色をよく覚えておいて、同じ音を短く鋭い息でスタ ッカートで吹きます。この時、ロングトーンで伸ばして吹いていた音色とスタッカートで短く吹いた音色が 違わないように注意しながら吹いて下さい。一つ一つの音が「はっきり」と「しっかり」発音できているかどうか、よく自分の耳 で聴いて下さい。練習はゆっくりから始めましょう。 早いタンギングが出てくると、どうしても速さ に追っつかなくて焦ってしまいますが、速いタンギングに捕らわれてしまい、やたら めったら速いタンギング練習ばかりすると、結局雑で不明瞭なタンギングになってし まします。速いテンポに追っつくことから始めないで、一つ一つの音をきれいに正確に発音する ことから始めましょう。

「急げば回れ」です。一つ一つの音がきれいに短く発音できるようになったら、少しずつテンポを上げて練 習していって下さい。メトロノームをかけながら練習すると良いですね。自分がどれくらいのテンポで正確 にきれいなタンギングができているか分かります。タンギングをするときに顎が動かないように注意して下さい。顎が動いてしまうと、 発音が良くない音になってしまうので、顎の形をかえないようにしっかりがんばって 舌と息のスピードでタンギングするようにしましょう。タンギングの形にはいろいろありますが、まずはスタッカートで一つ一つの音をしっ かり正確に発音できるようにゆっくりなテンポから徐々にテンポを速くして練習して 下さい。あと、マウスピースによっては高音域でのタンギングがしにくいマウスピースもありますので、もしも今使用しているのと同じ型のマウスピースがあったら吹き比べてみ るのも良いかもしれません。すぐに上手く吹けるようになる特効薬があればいいのですが、楽器に関しては残念な がらないです。ですから毎日の積み重ねが大切になってきます。あきらめないで、頑張って下さいね。きっときれいな素早い16分音符のタンギングができるようになりますよ。新井清史

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