トランペット2年目の中学2年生です。
	練習中に良く先輩に音程が悪いと言われます。チューナーをみると、揺れていたり、すごく高いときや、ものすごく低いときがあります。
	今までは、取り敢えず音を出すべきところで出すという練習しかしてこなくて、音の質や、音程はあまり気にせずにやってきました。
	音もあまりきれいではありません。
	どうすればいいのでしょうか??
	良い練習方法があったら教えて頂きたいです。
	ちなみにいつもは、ロングトーンを15~20分と、音階などをやってから曲の練習をしています。
	よろしくお願いします。
	曲の中で上手くいかないときは、息の流れが止まっているか、頭でキチンと歌えていないかどちらかです。
	前者は、身体に余計な力が入ることにつながり、音色が安定しません。後者が今回の質問の答えです。
	トランペットは運指が合っていても良い音や正しい音程までは作ってくれません。どうやってコントロールするのかというと、「頭で歌う」のです。
	
	例えばチューナーの針を見ながら一つの音だけを合わせたとしても、曲が始まればそんな基準はすぐに崩れてしまいます。
	でも、メロディを正しく頭で歌えていれば、脳からの信号を受けた身体はその通りの音程にしようとしてくれます。音色も同じです。
	
	B-Durの音階を吹いてみて下さい。しょっちゅう吹いているキーなので、わりと良い音程、良い音で演奏できると思います。
	では次に下のBから完全4度ずつ上がってみて下さい(ド→ファ→シ♭→ミ♭→ラ♭)。馴染みの薄い4度という音程の幅は、急に脳からの信号が弱くなるので、うまく音程が掴めず、音のセンターをとらえることが難しくなります。
	そこで、その同じ4度ずつのメロディをピアノで3回弾いてから(シ♭→ミ♭→ラ♭→レ♭→ソ♭)吹いてみて下さい。格段に良い音程になると思います。それは、頭でメロディーがはっきりと流れて、身体に伝わる脳の信号が強くなるからです。
	
	チューナーに合わせに行ってしまうと、うわずったりぶらさがったりして、音のセンターからずれてしまい、音程や音色の改善にはなりません。
	ロングトーンをやっているのでしたら、イメージ通りの音が出ている時にチラッとチューナーを確認してみます。
	それで少しずつ音程の感覚を養っていって下さい。そして、次に必要なのは、半音や3度、4度といった距離感を正確に?むということです。
	
	個人練習のメニューに、全ての調の長音階、短音階、半音階、長三和音、短三和音や属7、減7などの和音(これらはアーバンという教本にすべて載っています)を沢山やってください。すべて美しい音楽を作る為の大切な材料です。脳にこれらの引き出しがあれば、かなりコントロールできるようになります。
	
	また、自分の演奏を録音して客観的に聴いてみると、いろんなことに気が付きますよ。やってみてください。
	
	安藤真美子









