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トランペット288|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

私は中学三年生で、吹奏楽部部長のTrpパートのリーダーです。
もうすぐ定期演奏会があり、全部で13曲演奏するのですが、トランペットがすぐにばてて疲れた音になってしまいます。過去の先輩が教えてくれた唇のトレーニングとかをして口の周りの筋肉を鍛えたりしているのですが、高音をだすと次の音がカスカスになります。どうしたらすぐにバテない唇になるのでしょうか?

バテない唇・・・・手に入れたいですね。
でも残念ながらそういったものは存在しないのです。

あの人バテないよな~って人いますよね。羨ましいですが、そういう人は自分に合った吹き方を知っていて、効率良く吹くことで良い状態を長く保てていいます。練習も、「根性」や「パワー」より「良い音」の追求をしています。

鍛えてどうにかなることって実はあまり無いんですね (多少はあるので後でご紹介します♪)。
口の周りの筋肉がモリモリあっても、肝心なリード(唇)が振動しなかったら音は出ません。リードを最適な状態にする(アンブシュアを良い状態に保つ)為の筋力があれば、あとは奏法を良くしていくことが長く吹ける近道だと思います。

【すぐバテる人の特徴】

1.アタックやタンギングで音をリリースしているので、母音(音の中身)が薄い
2.吹いている時、胸の辺りが力んで硬く、詰まった音になる。首から上だけで支えているような音。
3.高い音に行くと細くなる、音色や音量のコントロールができない
4.mfとfの差がない(楽譜に記載されているダイナミクスや記号を無視している)
5.曲中の長い音を張りすぎ、もしくは後押しする
6.細かい動きが「だんご」のようになって不明瞭
7.構えるのが遅い
8.吹く直前で浅いブレス
9.苦しくなるまで吸わない

【バテない人の特徴】

1.ブレスアタック(息だけで吹く)ですぐに音が鳴る自分の良いリード(アンブシュア)を知っている
2.体で音が響いている(特に胸のあたりがリラックスして響いている)
3.中音域と同じ音色、音量で低音から高音まで吹けて、いい音のままpp~fffまで音量をコントロールできる
4.ダイナミクスの幅が広く、楽譜通りに表現できる
5.動いている音にしっかり息を入れ、伸ばしの音は、その行き先を考えフレーズに沿った吹き方をしている
6.細かい動きの音一つ一つがクリアに良い音で均一に鳴っていて、リズムも正確
7.自分が出るタイミングで音を出す準備が整うように計算して構える
8.自分が出るタイミングから逆算して息を吸い始め、吹く時にはベストな状態になっている
9.計画的にブレスを取っている

項目順にリンクしていますので、これを参考に普段の練習で意識してみてください。
アンブシュアを安定させるトレーニング器具は
P.E.T.E (パーソナル・アンブシュア・トレーニング・エクササイザー)や、Brio で検索してみてください。

安藤真美子

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