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トランペット406|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

私は中学校からトランペットをはじめて今は中2です。3年生が引退し私がパートリーダーになりました。
私は まわりと比べても...とても下手です。音程も定まっていないし、吹くたびに音がかわります。高音も出せません 最近になってチューニングの♭Bより上が出にくくなったのです 今まで出ていた音もでなくなったのです。音もカスカスしていて(空気が抜けるような音)顧問の先生にも息をもっといれて、唇をならせと言われるのですがなかなか上手くいきません。
基礎練では、マウスピースで音階の練習をしたり、低音のロングトーンを休まず5分間吹きつづけたりする、練習などをしています
しかし 半年以上つづけているのに上手くなりません。先生には練習のしかたがダメなんじゃないのかと言われました。
今は 吹いていても 楽しくありません
長々と文をかいてもうしわけありませんでした

厳しい練習に耐えて難しい曲にチャレンジしている、責任感の強い子とお見受け致します。
人に言われたことを気にしすぎて振り回されていませんか?
質問を読んでいると、楽しくなくなってしまった原因がそこにあるような気がします。
人は、あなたの為を思っていろんなアドバイスをくれますが、それが正しいとは限らないということを頭に入れておかなければなりません。
もちろん、そのアドバイスが良いきっかけになることはあります。でも、最後は自分で考えて、自分の感覚を信じることが大切です。

なぜトランペットを選んだのでしょうか。自分でやりたいと思ったのならモチロンのこと、やらされているとしても、せっかく出会った楽器ですから、もっと興味を持って、新しいおもちゃをもらったと思って、好奇心いっぱいでトランペットと戯れて下さい♪

あなたが出したい音色のイメージはありますか?
頭で鳴っていない音は、ベルから出てきません。
良い音を言葉にしてみましょう。
「澄んだ音」「温かい音」「明るい音」「深みのある音」「艶やかな音」「モーリス・アンドレのような音(←トランペットの神様です♪)」などなど、イメージを膨らませながら、あなたがいずれ出せるようになる音を妄想しまくってください。

そして、あなたが実際に出すすべての音を、耳を澄ませてよ~~~く聴いてください。
唇のこと、音程のことなど気にしないで、「ため息」のようなリラックスした息で真ん中のソの音をmfで気持ちよくロングトーンします。少々うまくいかなくても大丈夫。もう一度やればいいだけです。
「ちゃんと出せなかったらどうしよう」なんて心配しないで、簡単にできるつもりでたっぷり息を吸って、温かい息をマウスパイプに真っ直ぐ吹き込むことだけを考えて。

イメージと息の流れが噛み合ってくると、びっくりするくらい簡単に音が鳴るようになります。

<<SONG & WIND>>と3回言ってみて下さい。
管楽器は英語でWIND INSTRUMENTSと言います。WINDつまり息でイメージ通りの音を表現する楽器なのです。
頭で歌って(SONG)息(WIND)で鳴らす。このとてもシンプルな原点を忘れないで下さい。

実際の音をよく聴いて、頭で鳴っているSONGとのギャップを埋めていく。それが理想の練習です。

まずはソなど中音域の楽な音で、リラックスしている良いイメージを増やしていきます。
そこから、ゆっくり焦らず様々なダイナミクス、様々な音域へと良い音を広げていってください。
「これができなきゃ」とプレッシャーに感じるのではなく、「こう吹きたいな、これができるようになりたいな」とプラス思考に考え方を変換していくことも大切です。

2年くらいでは、まだまだ初心者です!練習の成果がいつ現れるかも人それぞれ。
努力は人を裏切りません。
あまり焦らず、人の意見には耳を傾けながらも、それに惑わされすぎず、自分の好きな音のイメージを強く持って、自分の耳を信じて、音を鳴らすことを楽しんでください。
トランペットというおもちゃで、沢山遊んでくださいね。

安藤真美子

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