私は高校一年で、先輩がいないためファーストをやっています。私の悩みは音のかすれです。高校に入学した頃からの悩みで、チューニングやソロやトランペットだけで吹くときに音にならないくらい、かすれます。そして、普段の合奏や個人練習のときには治っているのです。
先生からは緊張からだと言われましたが、何がいけないのか詳しくは分からないので、緊張しても、「緊張してこうなるからいけないんだ。じゃあ、そうならないようにしよう。」と出来るようにしたいです。
周りの部員や初心者の子にさえ迷惑をかけていて本当に困っています。
アドバイスお願いします。
とても責任感の強い方とお察しします。
トランペットは、ちょっと吹けばどの楽器よりも目立ち、トランペット次第でバンドのサウンドも変わると言われたりします。
花形楽器と言われるゆえんですね。
別にビビらせようとしているわけではありません。
すでにそのことを感じているからこその症状だと思われるので、ここからは、どうやってそれを楽しむかということを考えていきましょう。
私も「ド」がつくほど緊張します。おそらくみんなそうです。
でも続けているのは、やはりトランペットの魅力や音楽の楽しさがそれに勝るからではないでしょうか。
普段は普通に吹けているとのことですので、緊張を味方につけるべく以下のことをやってみてください。
★練習の時に、本番に近い状況を作って慣れる
例えば、「今から本番!」と思って、なにがあっても最後まで通す。さらにそれを録音する。
友達の前で演奏してみる。このような練習で、「緊張するとこうなるんだ」と知ることができます。
知っているということに対して「安心」という気持ちが芽生えて、緊張することが怖くなくなってきます。
この練習を繰り返すことがひとつの近道です。
★音楽のことを考える
技術的な難しさや自分の事情を考えてしまうと、どんどんこわくなってしまいます。頭の中では、どう演奏したいか、その完成形を常にイメージしましょう。
★段取りを決める
緊張する場面(ソロなど)で、何小節前に構えて、何拍前にどれくらい息を吸って、途中どこでブレスを取って・・・ということをきちんと決めて、そのとおりに何度もシミュレーションします。
緊張するとブレスが浅くなりますので、そこからすべてが崩れてしまうこともあります。
沢山の空気を身体に取り込むと、リラックスしますし、一生懸命練習したその成果もすべてその空気に乗ってベルから出ると考えれば、ブレスの大切さがおわかりいただけるでしょう。
萎縮してしまえば、うまくいくものもいかない。言ってみれば確率はゼロです。
でも、思い切ってやってみれば、うまくいく可能性がある。
そう思って、その責任感をプラスに変えて、仲間との演奏を楽しんでください!
安藤真美子