中学から吹奏楽部でトランペットを始めて、現在高1です。
自分が吹いている音や、他の人が吹いている音の音程があっているのか、違っているのか、違っているとしたら音程が低いのか高いのかが全然分かりません。
他の人は分かるらしいのですが、私は全く分からず、焦っています。
どうしたら分かるようになると思いますか?
一緒に音楽を作っている人同士、音程を合わせるのは最も大切なことの一つです。
ピタッとハーモニーが決まった時には、がんばらなくても人数以上の豊かな響きが生まれて、とても気持ちいいです。
でも、「合う」というのは、なにも音程だけのことではありません。
音色や、音符の長さ、旋律、刻みなどの吹き方、スタイル、ダイナミクス・・・
とにかく耳を使ってよく聴いて、「全体が同じ方向に寄っている」ということがとても大事です。
その中の一つとして、周りと自分との「響き」を聴きながら音程も「寄せていく」というイメージです。
音程だけ気にして、たとえメーターの上で数値で合ったとしても、その他が合っていなかったら、聴いている人には合っているように聞こえません。
あまり線で考えず、大きな響きでとらえた方がよくわかると思います。
線で考えると、自分の音が細く固くなっていき、余計に合いにくくなります。
初めは、居心地悪いな、なんか違うな。という程度でも構いません、それがわかればあとはすこしずつ調整していって、
大きな響きの中に自分がきれいに混ざっているという感覚になればいいと思います。
もう一つ、自分の音程を大体把握しておくというのも大切です。
トランペットの倍音のなかで生じる音程のクセや、自分のクセがあると思いますので、それを個人練習の際にコントロールできるようにしておきましょう。
音程は頭で作ると思って下さい。頭で正しく歌っていれば、楽器のクセに関係なく正しい方向に向かっていきます。
チューナーはずっと見ていても、ただ頼ってしまうだけなので、時々チェックするためにチラっと見るようにして、
自分の感覚を磨いてみて下さい。
あとは実践で人と一緒に演奏している時に、いろいろ試してみては?
耳の使い方が大事です。
安藤真美子