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トランペット079|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

トランペットを初めて2年目になります。

今まではどこか「初心者だから・・・」という気持ちがあり、ピッチや音色にはあまりこだわらず、音が出ることが練習の中心となっていました。

しかし、もう後輩もできコンクールにも出させていただけることになったので、今まで通りとはいきません。

自分なりに考えて、

ピッチのあった、下に響きのある音を目指そうと思い練習しています。

そこで質問なんですが、ピッチは合っているのに(チューナーで言うと0)、音が揺れてしまいます。

また顧問の先生には音が薄いと言われました。

揺れずに、太い音になるにはどうしたらいいでしょうか。

音程を合わせる時に気をつけるといいことが二つあります。

まず一つは、「チューナーに合わせにいかない」ということです。

自分で良いと思う音をまずは出してみて、チューナーをチラ見して確認するようにしましょう。

そうすることで、自分の音程の感覚も養われますし、音色を犠牲にすることなく合わせることができます。

無理して合わせにいった音は、力んでいて人とブレンドしませんので、余計に合わなくなってしまいます。

さらに、「頭の中のチューナーを育てる」ことが大切です。

楽器のクセもありますが、音程はほとんど奏者の頭で作られます。頭の中で正しい音をイメージできるようにならないと、いくらチューナーでその時は合わせられても、実際の演奏には活かされません。

うまく吹けないところを歌ってみると、歌えないことに気付くと思います。指が正しく動いていても、頭できちんと音が取れていてメロディーが流れていないとうまくいかないのです。何も難しいことはありません。エチュードにある各調の音階や和音(分散和音)、二度、三度、跳躍などの練習の中で、自然に音程感覚を養うことができます。

読んで頂いてわかるように、「音程を合わせる練習」ではなく、良い音を求め、技術を磨き、自分の耳をしっかり使って行う日々の練習の中に、人と音を合わせる能力を育てる要素がすでに含まれています。

パートのお友達とデュエットしたり、教則本を一緒に練習したり、楽しく身につけていってくださいね。

安藤真美子

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