安藤さんみたいな"きれいな"のアンブシュワはどうやったら、できるのですか?また、マースピースの質問で、高音域で、べーべー音が開かないマースピースってありますか?あったら、教えてください!!いま使っているのが、バックの6と7Bです。
あなたにとっての良いアンブシュアは、いい音がなるべく簡単に鳴るところです。いい音が出ているのなら、別にキレイでなくてもいいと思います。
ちなみに、私のアンブシュアは、左に寄っているので、どちらかといえばキレイではありません。
アンブシュアは、歯並びや骨格などが関係すると思いますので、安易に変えない方がいいと思います。
ただし、リムの上下から唇の赤い部分が出ているようでしたら、それは直しましょう。
赤い部分は柔らかく弱いですし、大切なリードの役割をしているところです。
そこを押さえつけてしまったら、すぐにバテるし、十分に振動もしません。
キレイなアンブシュアは、私もうらやましいですが、大切なのは、「いい音が出ること」です。
また、マウスピースですが、実際に演奏しているところを見てみないと、どれがあなたに合うか残念ながら私には分かりません。
ただ、6と7Bを使っているとのことですが、少し深いかもしれません。
カップの深さはABCとアルファベットで表してあります。[C]が最もよく使われている標準の深さで、[B]やアルファベットのない物は、それより深いということです。
カップが深い方が、柔らかい音が出ると思うかもしれませんが、同時にキツくなります。
そのため高音域で必要以上に力んでしまい、かえって音が硬くショボくなる場合もあります。
また、深くなると、音の輪郭がぼやけてしまい、それをはっきりさせようと
知らないうちに力が入り、音が汚くなる危険もあります。
[C]は決して浅くないですし、多くの人が使うのは、それだけバランスがいいからです。
リム→大きく・カップ→深く:音色が柔らかくなる・キツくなる・ぼやける
リム→小さく・カップ→浅く:音色が明るく細くなる・高音域が楽になる・はっきりする
など、それぞれにメリット・デメリットがありますから、音色、音域、持久力など、ラッパ吹きにとって必要な要素をできるだけ満たす為に、それぞれの妥協点を見いだすことが大切です。
これは、一般的な話ですので、必ずしもあなたに当てはまるとは限りませんが、参考にしてみて下さい。
安藤真美子