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トランペット104|トランペット|東京佼成ウインドオーケストラ Tokyo Kosei Wind Orchestra
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Q & A by TKWO Players
奏法Q & A

trumpetトランペット

トランペットをはじめて、3年目になったものです。質問なんですが、私は高い音(Fの音よりも上の音)を吹くと音程がたかくなってしまいます。顧問の先生には「口をしめすぎだ。」と言われてできるだけ息をたくさんいれているのですがそうすることで、その音があたらなくなってしまったりするのですがどのようにすれば高くならないようになりますか?

高い音はハイピッチになりますよね(涙)

原因はいろいろあると思います。上にいくにつれ音が細くなったり詰まったようになっているなら、息が上手く流れていないので、その分力んでしまっているということが考えられます。
自分の能力を超えるところで吹いていても、やはり力んで青天井に・・・

それを高くならないようにする・・・というよりは、正しい音程をイメージするという考え方にしてみましょう。
まずは頭の中で常に正しく歌っている、つまりソルフェージュができていることが大切です。
その上で、基礎練習に以下の練習を取り入れてみてください。ポイントは、「軸」です。

★リラックスして吹ける中音域から、音色や音量を変えずに少しずつ上下に広げていく
教本などの素材があればいですが、なければmf くらいでソ~、ソ~ラ~ソ~、ソ~ラ~シ~ラ~ソ~・・・なんかでいいですよ。気持ちよく、ため息のようにたっぷりの空気をマウスパイプに真っ直ぐ注ぐイメージで、音の段差をつけず、滑らかに一オクターブ、それ以上行っちゃいましょう。チューナーを置いて、時々チラ見(←ガン見しないこと)してチェックしてください。耳をよく使って、すべて良い音で。

★スケール
♯、♭7つまでの全ての調、全ての音をナイスな音で、スラーやテヌート、アクセント、様々なスタイルで今日は♯系、明日は♭系など日替わりでやってみてもいいですね。調によっては2オクターブに挑戦!
あまり速いテンポでやると、一つ一つの音がよく聞けないので、ゆっくり丁寧に。
階段を昇ったり降りたりする感じではなく、全部の音が同じライン上に並んでいるイメージで。これも、上に着いたらチューナーをチラリ。上行形はクレッシェンドを上手く利用して。

★ノーアタックでロングトーン
メトロノームを60くらいで鳴らし、2拍伸ばして2拍休むというパターンで、いろんな音域をノーアタックで吹きます。
五線紙にランダムに音を書き、それに沿ってやってみると、偏らずにいろんな音を練習できますよ。mp~mfくらいで。
同じことをアタック付きでもやります。均一になるように心がけて、すべての音が自分の前にあるように(音を見上げない。)

このような練習を取り入れてみてください。もちろん、リップスラーなど、お馴染みの練習もとても効果的ですよ。
軸が安定していると、段々音程もコントロールできるようになってきます。
音域が変わっても中音域のリラックスした状態を維持するイメージで、偏った吹き方にならないように心がけながら練習してみてください。

安藤真美子

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